こんにちは。どうでもいいですがTHETAとQiitaってなんか響きが似てませんか。
@Esperna です。今回はTHETA Xで360°動画をトリムする方法について書きます。
結論を書くと普通の動画と同じようにffmpegで360°動画をトリムできました。
背景
2022年に水中撮影用にTHETA XとSTAYTHEE(浮力調整具)を買いました。
いざ水中動画を撮ってみたところ、5分の動画で2GBとなかなかのサイズです。
スマホやPCに転送して保存しますが必要なシーンだけ切り取って容量を節約したいなと。
そこで、THETA+ という公式の編集アプリを見てみると、動画の編集ができそうです。
360°動画とクロップ動画
先程のTHETA+の説明によれば、360°動画とクロップ動画という言葉があるそうで。
360°動画は再生中にぐりぐりと回転させることができますが、
クロップ動画は360°動画から平面的に切り取ったもので、
ぐりぐりと回転させることができません。
私が切り取りたいのはクロップ動画ではなく360°動画です。
でも、THETA+ の説明(2023/01/11現在)には「編集後も動画をぐりぐりと回転させることができます。RICOH THETA Vで撮影した4K動画の360°空間音声情報を保持したまま、書き出しが可能です。」とあり、THETA Xは未対応っぽいです。THETA Xの動画をTHETA+で編集した後360°動画で書き出す方法が分かりませんでした。
ffmpeg
なので、スマホアプリやPCアプリを探しましたが、有料のアプリを買いたくなかったのと、
出所の分からないツールを使いたくなかった(ウイルスとか怖い)ので、
実績のあるオープンソースのフリーのツールを使うことにしました。
ffmpeg は動画・音声の変換ツールです。
やりたいことは360°動画で必要なシーンだけ切り取って容量を節約することです。
以下のようにしてffmpegを使います。
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THETA XからPCに動画を取り込む
USBをPCに直接挿して取り込むか予め360°動画を転送したスマホからAirDropで転送します -
360°動画をPCで再生して切り取りたい尺を確認する
何秒から何秒までの部分を切り出したいか確認します。
ここでは1:43から1:52までの9秒を切り取ることにします。
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ffmpegのコマンドを実行する
ffmpeg -ss 103 -i R0030004.MP4 -t 9 kobudai.mp4
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103
は開始時間 -
R0030004.MP4
は切り取りたい動画 -
9
は切り取りたい時間 -
kobudai.mp4
は出力動画
サイズは元が805.8MB(1分59秒)だったのが22MB(9秒)になりました。
ちなみに切り取った360°動画はこんな感じ。
コーデックやカラープロファイルが変わってるのが気になったので、
後でよく調べてみようと思います。