はじめに

対象読者（Windows・Mac）／除外：Linux
Linuxでも可能ですが、今回はWindows・Macにフォーカスをあてて記述します。

前提条件

・DockerDesktopがインストールされている
→未インストール場合はこの記事を先に(https://qiita.com/zembutsu/items/a98f6f25ef47c04893b3)

・CPU≥4コア・RAM≥16GB・ストレージ≥8GB

望ましい

・VsCodeがインストールされている

全体の流れ

1.任意の場所にサーバー用ディレクトリ作成
2.docker-compose.ymlの定義
3.サーバー構築
4.ポートの開放
5.接続
6.ワールド設定と変更

1.任意の場所にパルワールド用のディレクトリ作成

場所は任意ですが今回はhomeディレクトリに作成します

# Windowsの人
cd %USERPROFILE%
mkdir palworld-server

# Macの人
cd ~
mkdir palworld-server

データ用ディレクトリの作成

# 共通
cd palworld-server
mkdir palworld

2.docker-compose.ymlの定義

VsCodeで開く

code .

docker-compose.ymlの作成

ファイルを開いて以下を貼り付け

version: "3.8"
services:
   palworld:
      image: thijsvanloef/palworld-server-docker:latest
      restart: unless-stopped
      container_name: palworld-server
      stop_grace_period: 30s 
      ports:
        - 8211:8211/udp
        - 27015:27015/udp
      environment:
         PUID: 1000
         PGID: 1000
         PORT: 8211 
         PLAYERS: 3 
         SERVER_PASSWORD: "※※※サーバーのパスワード設定※※※" 
         MULTITHREADING: true
         RCON_ENABLED: true
         RCON_PORT: 25575
         TZ: "Asia/Tokyo" 
         ADMIN_PASSWORD: "※※※管理者パスワード設定※※※"
         COMMUNITY: false  
         SERVER_NAME: "※※※好きなサーバー名設定※※※"
         SERVER_DESCRIPTION: "サーバーの説明"
      volumes:
         - ./palworld:/palworld/

※がついている値は自分で設定してください
パスワードは強力なものをお勧めします

3.サーバー構築

起動 & 構築

docker compose up -d

停止(厳密には削除だがバインドしてるのでok)

docker compose down

4.ポートの開放

サーバー用PCのプライベートipを確認

# Windowsの人
ipconfig

# Macの人
ipconfig getifaddr en0

こういうのが出てくる

ルーター設定でポート変換

※設定手順は自分の使用しているルーターに依存します
今回はBUFFALOを例に出します。
以下の設定画面に遷移します、BUFFALO設定などで検索するとこのリンクが出てきます。
1.http://192.168.11.1/
2.ログインします、ルーター機器本体の裏にログイン用パスワードが記載されています
3.詳細設定→LAN→DHCPリソース
4.サーバーPCのプライベートIPアドレスを手動割り当てにして固定する

5.詳細設定→セキュリティ→ポート変換
6.画像のように設定
その1

その2

LAN側のIPアドレスというのはプライベートipの事です

5.接続

パルワールドを起動して以下に接続情報を入力

接続は主に2パターンあります

内部ネットワーク内から接続

噛み砕くと、同じWiFiを使用している機器から接続する場合
サーバー用PCのプライベートip:8211を入力

外部ネットワークから接続

噛み砕くと、お友達がオンラインで参加したい場合
パブリックip:8211を入力
パブリックipはここで確認できます
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi

※固定するようなプランに入っていない限りパブリックipは変動するので、DDNSの設定をお勧めします。この設定をしない場合毎回自分のパブリックIPアドレスを調べて友達に教える手間が増えます。

※セキュリティ対策としてファイアウォールの設定も別途お勧めします。

6.ワールド設定と変更

1.起動中なら停止

docker compose down

2.docker-compose.ymlのenvironmentに環境変数を追加します。
3.再構築

docker compose up -d

ここではよく使う値だけ紹介します。詳しくは記事の最後に添付しているgithubから

変数名	説明
DIFFICULTY	ゲーム全体の難易度（0=Easy, 1=Normal, 2=Hard）
EXP_RATE	経験値取得倍率（例: `2.0` で経験値2倍）
DAYTIME_SPEEDRATE	昼間の時間経過速度倍率（例: `1.0` が標準速度）
NIGHTTIME_SPEEDRATE	夜間の時間経過速度倍率
PAL_CAPTURE_RATE	捕獲成功率倍率（例: `0.5` なら半分の成功率）
PAL_SPAWN_NUM_RATE	フィールド上のパル出現数倍率
ENABLE_FAST_TRAVEL	ファストトラベル解禁 (`true`/`false`)
IS_START_LOCATION_SELECT_BY_MAP	マップ上で開始地点を選択可能にする (`true`/`false`)
IS_MULTIPLAY	マルチプレイモードを有効化 (`true`/`false`)
IS_PVP	PvP（プレイヤー同士の戦闘）を有効化 (`true`/`false`)

使用しているDockerImage

github

以上

気が向いたら既存ワールドのデータ移行方法も追記します