VCIには音声ファイルをつけて任意のタイミングで流したりできますが、どのくらいの音量が適切なのか、わかりにくいかと思います。今まで経験的に設定していましたが、なんか合ってるっぽいので記事にしてみました。
なぜ、音量調整は必要なのか
VCI製作側からすると、「音量も調整しなきゃいけないのかよめんどくせー」って思うかもしれません。ですが、いくら機能が素晴らしいVCIでも音量が大きすぎると「うるせぇ!!!!」ってなって印象爆下がり。下手すればテロ行為にもなりかねません(割とマジで)。
小さすぎると「なんか鳴ってるな?」で済むので、まだマシです。
この記事は、こんな人向けに書いてます
・Unityを使って自分でVCIを出力できる
・フリーの音楽編集ソフトAudacityをインストールしている
音声ファイルの音量を確認する
- Audacityで音声ファイルを開く(ファイル>開く…)
- 再生ボタンをクリックして音声ファイルを再生する
上下に同じ波形が2つあるのはステレオ(左右)だからです。
横軸が時間、縦軸が音量(みたいなもの)です。中心がゼロ。 - 最大音量を確認する
赤枠の中が再生中の音声ファイルの音量になります。数字の単位はdB(デシベル)で最大値が0です。
最大音量は青線で表示されます(再生終了後も残ってます)。
画像から、この音声ファイルの最大音量は-1dBくらいだとわかりました。
どの程度が適切かは、後述します。
音声ファイルの音量を調整する
- トラックバーにある「ゲイン調整」をいじる
画像の赤矢印の先の-と+の間にあるツマミをドラッグして左右に動かすと、「ゲイン調整:-5dB」みたいな表示が出てきます。これで-10dBくらいにしてみてください。経験的には、-10dBとか-15dBにしちゃっていい感じです。 - 調整した結果を確認する
最大音量を示す青線が-12dBくらいになりました。調整の目安ですが、個人的には調整後に-10dB~-15dBの間くらいになってればいい感じな気がします。ちょっと調べてみると、
宇都木昭研究室
では、
「音が最も大きいときで-6~-12の間あたりにおさまるようであれば,適切な音量」
動画・映像編集時の音(オーディオ)のレベル調整の目安
では、
「全体のターゲットレベル : -6dBFS ~ -10dBFS
音声(会話・ナレーション等) : -8dBFS ~ -12dBFS
音楽(BGM):-18dBFS ~ -30dBFS
効果音:-6dBFS ~ -10dBFS」
らしいです。単位がdBFSとなってますが、dBと同じなので気にしなくていいです。 - 調整した音声ファイルの保存
いい感じに調整できたら、名前を付けて保存して完了(ファイル>オーディオの書き出し…)
後はVCIに仕込んでおしまい!
お借りした素材
MindCoreCarbon VRChat WorldBGMs
ちなみに、以下のルームで-10dBした音声ファイルを使っています。
MEMENTMORI