VBAメモ: シートに罫線を引くためのコード

VBAで動的にシート内容作ってるのに、「印刷したいから罫線引いて」って言われませんか。私は言われます。

「ページ設定でシートの「枠線(G)」にチェックONしてください」では断れない時に、VBAのコード内から罫線引くのに必要な内容をまとめました。

罫線を扱うプロパティ

Range.Borders の各種プロパティ設定すれば、対象範囲に罫線が引ける。
個人的には、LineStyle、Weightぐらいを使う。Colorは使う人もいるかもしれない。

参照：Borders (docs.microsoft.com)

With (対象のRange)
    ' ツールバーで罫線引いた時と同じような、普通の線
    .Borders.LineStyle = xlContinuous
    .Borders.Weight = xlThin
    ' 内側は細い線にしとく
    .Borders(xlInsideHorizontal).Weight = xlHairline
    .Borders(xlInsideVertical).Weight = xlHairline
End With

線の場所

単純な Bordersは、範囲内の全部の罫線のこと。
Borders(xlEdgeTop) などと、位置を表す定数を渡すと、一部だけを扱うこともできる。

線の位置	定数 (XlBordersIndex)
上端	xlEdgeTop
下端	xlEdgeBottom
右端	xlEdgeRight
左端	xlEdgeLeft
内側の水平線	xlInsideHorizontal
内側の垂直線	xlInsideVertical

参照：XlBordersIndex (docs.microsoft.com)

LineStyle: 線の種類

線の種類	定数 (XlLineStyle)
実線	xlContinuous
破線	xlDash
点線	xlDot
線なし	xlLineStyleNone

参照： XlLineStyle (docs.microsoft.com)

Weight: 線の太さ

線の太さ	定数 (XlBorderWeight)
細線	xlHairline
普通	xlThin
太い	xlMedium
一番太い	xlThick

参照：XlBorderWeight (docs.microsoft.com)

罫線を引くメソッド

指定範囲の外周に引数で指定した罫線を引く、BorderAroundというメソッドもあり。
個人的には使用頻度低め。

' ツールバーで罫線引いた時と同じような、普通の線
(対象のRange).BorderAround(xlContinuous, xlThin)

' 冒頭に書いた例を、このメソッド使ってやるなら
With (対象のRange)
    ' 細い線を先に引いておいて
    .Borders.LineStyle = xlContinuous
    .Borders.Weight = xlHairline
    ' 外周を普通線にする
    .BorderAround Weight:=xlThin
End With

参照：Range.BorderAround (docs.microsoft.com)

雑談

あと、「用紙の下いっぱいまで空欄作って」とか言われません？
「そもそも、Excelは帳票印刷ツールじゃない」という言葉は心の中にしまって、レッツ罫線。