12
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

私的Slack会話術

Last updated at Posted at 2020-12-22

まえがき

私の所属するチームでは本格的にリモートワークが始まってから一年を経過しました。

もともとSlackを用いた文字ベースでのコミュニケーションが多かったのですが、リモートワーク開始後はさらにその割合が高くなりました。

このような環境では、よりいっそうSlackでのコミュニケーションを円滑に行うことが重要になっていると思います。

この記事では私がSlackで気をつけていることについてつらつらと書いていきます。

メールとSlackの比較

まずメールとSlackの大きな違いについて。

私はずっとメール文化で生きてきた人間ですが、現職でSlackを使い始めてからコミュニケーションのやり方が大きく変わってきたなあと感じています。

よくコミュニケーションをボールで例えられることがあると思いますが、これをメールとSlackで表現したらどうなるでしょう?

メール

メールの場合は基本的にTOで送信先を指定し、TOで受信した相手から返信を受けるということの繰り返しです。TOが複数人いたりCCで情報共有することもありますが、基本は1対1のやりとりであると思います。

また、片方が連続してメールを送信するということは稀であり、一方が投げてもう一方が受け取って投げ返すキャッチボールのイメージそのまのになります。

Slack

ひるがえってSlackですが、メールのようにメンションを指定して特定の相手にメッセージを送ることはありますが、基本的にはチャンネルのメンバー全員が参加していると考えて良いでしょう。

また、メールのように順番が明確に決まっているわけではなく、一人が連続でPOSTしたりメンション付きのスレッドに他のメンバーが参加することもあります。

そのため、ボールは一つでなく複数ありまた同時に複数人が参加するため、散弾銃のようなものを参加者全員が持っているというイメージになるでしょう。

結局Slackはどう使っていくべき?

メールは誰が次に送信するのか明確に決まっているため、時間を多少かけてでも正しい内容が正しく伝わるように推敲することが求められます。そのため、役割分担が決まっていてきっちりと時間をかけてでも進めていきたい事柄に関しては有効だと思われます。ただし、スピード感がなく議論することは難しいので、Meetingや口頭でのコミュニケーションと併用することになります。

対してSlackの場合はチャンネルに入っていれば誰でも好きなタイミングでPOSTして構いません。やろうとすればメールのように長文で書くこともできますが、少ない文章を高速でやりとりをすることに向いていると考えられます。そうすれば、相談→結論、議論→決定といったメンバーと共に取り組む内容を口頭で話すことなく決定することが可能となります(もちろん口頭でやりとりが必要になることも多々あります)

口頭で話す機会が自然と制限されるリモートワーク下においては、よりメールよりも口頭の会話に近いコミュニケーションが可能なSlackは非常に強力なツールになってきていると思います。

気をつけていること

誤解を消していく

Slackは(絵文字が使えるとはいえ)あくまで文字ベースでのコミュニケーションであり、口頭で話すときと全く同じような文脈やニュアンスで会話を行うことはできません。

そのため、どうしても口頭では生じなかった誤解や取り違いなどが発生してしまいます。

POSTする前に時間を置く

書いたばかりの文章は客観的な視点で見れないものです。自分では完璧だと思っていても、他人からすると別の意味で受け取られてしまうかもしれません。

単純な対策ですが、書き終えてからPOSTするまでに30分や1時間など時間を置くことが有効です。時間が経った後に再度見直せばある程度客観的な視点を持った上で確認できます。

ただ、この対策は上で書いたSlackのスピード感を持ったコミュニケーションができるという利点を阻害してしまうことになります。また、確認の手間があるため作業効率もよろしくありません。時と場合を考えて使いましょう。

POSTした後に修正していく

Slackでは(ワークスペースの設定によりますが)一度POSTした投稿を自分で修正することが可能です。なので、とりあえずPOSTしてその後に修正や追加説明をしていくことで文章の完成度を上げることができます。

この手法ならスピード感を損なうことなく誤解の余地を少なくしていくことができます。

ただ、すでに書いた投稿を修正すると修正前の投稿をみたメンバーに更なる誤解を与えてしまう可能性があります。単純なニュアンスの修正なら良いと思いますが、大きく変わる場合は横線を使うか、別に追加でPOSTしていくといった対応をしていくべきだと思います。

また究極的には誤解や取り違いを完全に防ぐことは不可能です。相手の反応を見て即座にピンポイントで誤解を解いていくということも必要になってきます。

クオリティ < スピード

Slackの肝は短文で高速にやりとりを積み重ねていくことです。時間をかけてクオリティを上げていくというのも良いですが、結果的に情報が伝わるまでの時間がかかってしまえば元も子もありません。

時間をかけて完成度を上げるよりは、スピードを意識するべきだと考えています。

感情をみせる

文章のやりとりは基本的に感情が見えません。そのため、淡白なやりとりとなってしまいあれこの人怒っているのかな?と誤解を与えてしまうことも中にはあるようです。

emojiを使う

Slackでは絵文字を使えます。メンバーの投稿にreactionするのも良いですが、自らの発言の最後にemojiをつけることも手軽に感情を見せるという点においては効果的です。

持論ですが、怒っている人や本当に感情的になっている人の場合emojiを使った発言などはしないでしょう。emojiを使うことで自らが感情的に余裕があることを示し、かつ心理的安全性のある空間を形成に貢献していくことになると思います。

前提を確認する

ある人が当たり前だと思っていることでも他の人には当たり前ではないかもしれません。チーム内でのメンバーのバックグラウンドはそれぞれ違いドメイン知識やコードベースへのが理解度が異なるのは当然のことかと思います。

また、特にSlackでは短文での投稿が多くなるため、主語や目的後が省略されることが多々あり、内容が正しく伝わっていない可能性を常に考えるべきです。

前提を確認することで土台を確定させてその上で建設的な議論を進めることができるようになります。

以下のような感じです。

A: これがxxxでxxxなのですが、どう思われますか?

B: xxxってxxxですよね?そういうことではないですか?
(xxxってxxxですよね?の部分が前提の確認)

A: はいその点はその通りなのですが、xxxがxxxで〜

(会話が発展した)

コミュニケーションの促進

単なる前提の確認であってもコミュニケーションはコミュニケーションです。Slackに書き込む心理的な抵抗を軽減し、会話を促進する効果はあると思われます。

Slackは単なる情報交換のためのツールではなくコミュニケーションを兼ねていると考えています。何気ない発言や提案からバグの発見や改善につながることもあります。(よくある心理的安全性の話)そのため、発言のハードルをなるべく低い状態に保つことが重要だと思います。

コストがかからない

前提の確認をするのに深い思考や考察はいりません。現在の自分の知識とメンバーの発言内容を照らし合わせて発言するだけです。当然、時間もかからず高い能力も必要ではありません。誰でも可能です。

逆に前提を確認しないで、時間をかけて考えて発言した内容が的外れな内容だったらどうでしょうか?前提を確認するだけで回避できたのに、それで失う時間と精神的ダメージははかり知れません。

前提を確認しつつ先に進むことで、確実なコミュニケーションがしていきましょう。

そもそもSlack以外でコミュニケーションするという選択肢

Slackはあくまでチャットツールなので円滑なコミュニケーションという意味合いでは電話会議などにはかないません。

込み入りそうな話であれば潔くSlackに書くことは諦めて電話会議しましょう。

おわりに

今回は個人的にSlackで気をつけていることについて紹介しました。この記事では基本的にチーム内でのコミュニケーションを前提として記載しております。他部署や他社とのコミュニケーションではまた違ったコミュニケーションの仕方が必要だと思います。

Global Mobility Service では一緒に開発していく仲間を募集しております。リモートワークで私たちと一緒に楽しく開発しませんか!

Global Mobility Serviceでは、ITエンジニアを募集しています。

12
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?