chp ファイル内の文字列を一括置換するツール coneta #6

chp

　ファイル内の文字列を一括置換するツール(shスクリプト)です。

機能

　exコマンドを使用して文字列を置換します(※１)。
　被置換文字列(置換される文字列)に正規表現を指定できます。
　置換が行われない場合、ファイルのタイムスタンプは更新されません(※２)。

　　※１　exの:%s/被置換文字列/置換文字列/g
　　 実装では/ではなくASCII制御文字のENQ(^E、0x05)を使用しています。
　　　問い合わせ(Enquiry)の意味でENQを使っているわけではありません。
　　　通常使わない文字を区切り文字として使用しているだけです。
　　　これまでEOT(^D、0x04)を使っていましたが、Solaris 10でエラーとなったため
　　ENQ(^E、0x05)を使用しています。

　　※２　exはxで終了しています。

使用方法

【呼び出し形式】

chp 被置換文字列 置換文字列 ファイル(複数)

【パラメータの説明】

パラメータ	内容	備考
第１引数	被置換文字列	exの正規表現
第２引数	置換文字列
以降の引数	ファイル	複数指定可

実装

chp

#!/bin/sh
case $# in
0|1|2)cat <<EOF 1>&2
Usage: chp re string files...
EOF
exit 1
esac

re=$1
str=$2
shift 2

for file in $@
do
ex -s ${file} <<EOF
:%s^E${re}^E${str}^Eg
x
EOF
done

$\color{red}{\rm 【注意】}$
　^EはENQ(0x05)です。
　ASCII制御コードの入力は以下を参考にしてください。
　　　viコマンドで制御文字を入力 coneta #2

実装(改)

当然な話ですが、クリップボードコピー＆ペーストした後に制御コード(^E)を修正し忘れたらうまく動きませんでした。
ということで制御コードなし版です。

動作確認はWSL(※)で行いました。

※　uname -s -r -v -m -p -i -o
※　Linux 4.4.0-17763-Microsoft #379-Microsoft Wed Mar 06 19:16:00 PST 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

chp

#!/bin/bash
case $# in
0|1|2)cat <<EOF 1>&2
Usage: chp re string files...
EOF
exit 1
esac
DLMT=$(echo -n -e "\x05")
re=$1
str=$2
shift 2

for file in $@
do
ex -s ${file} <<EOF
:%s${DLMT}${re}${DLMT}${str}${DLMT}g
x
EOF
done

環境

ホスト　Windows10 COREi7
VM　　　VirtualBox バージョン 5.2.8 r121009 (Qt5.6.2)
　OS　　CentOS Linux release 7.4.1708 (Core)
　　　　　3.10.0-693.21.1.el7.x86_64 #1 SMP Wed Mar 7 19:03:37 UTC 2018
　　　ex version 7.4.160
　OS　　SunOS 5.10 Generic_147148-26
　　　ex 標準
　OS　　SunOS 5.11 11.3
　　　ex version 7.3.600
　OS　　MINGW64_NT-10.0 2.9.0(0.318/5/3) 2017-09-13 23:16
　　　ex version 8.0.1305