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はな丸's QAAdvent Calendar 2024

Day 7

マインドマップを使いこなす

Last updated at Posted at 2024-12-07

マインドマップとは

トニー・ブザン氏が提唱した、思考を可視化する手法です。
成果物であるマップを、図ではなく絵であると認識させることによって、
右脳の働きを活発にし、想像を膨らませるというものです。

人間の脳は、飛躍した発想はできないとされており、
例えば、日本というセントラルイメージがあるとして、
都道府県、地域、枝番というふうに発想がつながりますが、日本→枝番という、いきなりの発想は
できないといわれています。
ところが、ソフトウェアテストでは、この枝番、が出てくることが大事だったりします。
こういう発見を得るために便利なのが、マインドマップです。

海外の講師を迎えたチュートリアルのクラスで、講師からの質問として、
「マインドマップを知っているか?」というものがありました。
その時挙手していたのが、チュートリアルに参加されている方の
半数ぐらいでしたので、マインドマップは、QAクラスタでは国内外を問わず、
ポピュラーと言えるでしょう。

なぜマインドマップがいいの?

右脳を活性化させる

脳は、図は左脳的発想でみるものですが、図は右脳を使うので、思いつかなかったことを
思いついてつなげるには、右脳を刺激するのが有効、という説から、
できるだけ絵に近い書き方が
推奨されています。

そうはいっても、仕事で使うには手書きだと時間がかかってしまうので、
実際にはツールを使うことになりますが、こういう経緯があるのを知っておくと、
気分を変えて手書きにする、という選択肢もでてくるかもしれません。

気づきを得る

枝をつなげていくことで、いきなりリスト化したときには思いつかなかったものに
気づきやすくなります。

また、書いたマップは、書き始めてから、30分ぐらいで一度アイデアを
出しきるといわれています。書ききったら、そこから30分置いたり、
一晩置くと、また新しい発見があることもあります。

マインドマップのこの特性を利用して、こんな使いかもあります。

  • 赤ちゃんの言いたいことを探る
  • 将来なりたいもの・作りたいものの実現のために必要なものを探る
  • 作業のクリティカルパスを出す

どういうときに使うの?

ソフトウェアテストにおいては、

  • 機能概要の整理
  • ページオブジェクトの仕様の整理
  • エンティティの関連
  • テスト観点の洗い出し
    などなど、多様な使い方が可能です。

書き方のコツ

マップを、脳に、絵と認識させるために、以下のテクニックがあります。

  • カラフルに
  • 線を使わない
  • セントラルイメージは派手に書く
  • 絵として認識することで、右脳を働かせ、想像力を広げる
  • 太い枝から細い枝へ
  • 線は、最初が太く、先に細く、S字を描くように蛇行させる
  • 枝は、しっかり塗りつぶす
  • 文字は、単語が基本
  • 文字は、線に沿って書く

機能を整理して、テストのポイントを見極める

ブラウザ.png

これは、その昔、ブラウザの機能を整理して、ユーザーの操作を想定するために起こした
ブラウザの機能をツリーにしたマインドマップです。

ここから、処理の分岐となる要素を洗い出し、テンプレート化しています。
これを、ブラウザ特性のテストとして、コンパチビリティテストに使っています。

さらに活用するには

「ぐるぐるマインドマップ」と呼ばれる、マインドマップをリレー形式の多人数で
繋いでいく、というやり方があります。これだと、ほかの方が気づいたことから
発想を広げられるので、実例マッピングなどのように、仕様のアイデア出しなどに
良いと思います。

また、マインドマップ講師の公式資格などもあります。

マインドマップのツール

Xmind

定番。無料でも使えますが、毎年ライセンスが変わっています。

Miro

Miroにも、マインドマップの機能があります。これだと、チーム全員で使えますね。

最後に

本を一つ、紹介させていただきます。
ソフトウェアテストでマインドマップを使うには、この本が有名でしょう。

「[改訂新版]マインドマップから始めるソフトウェアテスト 」

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