テスト技法はたくさんあって、脱初心者を目指すときには、まずは技法を覚えよう!というのが
定番かと思いますが、Web製品のテスターとして、最初に覚えておきたいものを書きました。
今日は、初心者向けの内容になります。
テスト技法はまだまだ奥が深いので、学習が進んだら、ぜひ、いろいろ調べたいですね。
仕様確認
CPM法
Copy & Paste & Modify の略で、仕様書などをコピペして、語尾を書き換えるなどする
テスト技法です。初心者向けの技法と言われています。初心者向けながら、軽視できないテストだったりします。
デシジョンテーブル
シンプルですが、書き方を気を付けて覚えないと、変な表ができてしまいます。
条件と結果を整理できる表で、テストの条件が一覧でわかりやすくなります。
古くから知られている技法ですので、検索はたくさん見つけることができるでしょう。
因子水準のマトリクス
因子と水準をマトリクスにしたテストケースです。
シングルコンディションのテストが作れます。
組み合わせテスト
組合せテストは、古くからいろいろな研究がされてきました。その中でも代表的なものを
ご紹介いたします。
All Pair法
組合せテストを削減できる組み合わせ技法です。ペアワイズ法ともいわれます。
PictMasterという、有名なツールがあります。
[「Pict Master」でペアワイズ法のテストケースを高速生成!]
直交表
組合せが保証されたテンプレートをつかって造る、別名タグチメソッドともいわれる
計画実験法でつかわれる。
私の場合は、テストコンディションやOS、ブラウザなどのコンパチビリティ条件も
因子として使ったりしています。とっつきにくそうに思われがちですが、
一度Excelに落としてしまえば10年使えます。
ブラウザ特性
こちらは技法ではありませんが、Webブラウザに特有の操作パターンより、テストをつくるものです。
具体的には、
- キャッシュ
- クッキー
- タブ
- ブラウザバック、フォワード、クローズ
- ブックマークジャンプイン
などをテストの要素として、シナリオテストなどを組みます。
SPA特性
Web製品では、いまは SPA (Single Page Application) で作られるサイトは珍しくはありません。こちらは、サーバーとの通信を介さずどんどんクライアント内でページを書き換えるため、非同期であることを意識したテストを作る必要があります。
モバイル特性
モバイルアプリもWeb系に分類されることがあるので、ここでご紹介しますが、
アプリの場合は、アプリCloseや、起動手順、電源切断、WiFi回復、など
携帯としての仕様に引きずられるものなどがあります。
まとめ
ほんのさわりだけではありますが、このぐらいは覚えておきたい、という最低限のものを
書いてみました。このあたりを深く学習したい方向けに、お勧めの本を並べておきます。
私がもっているのは初版だったりしますが、最新版の物を載せます。
本当はお勧めは山ほどあるのですが、ひとまず。
[フトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~]
20年前に欲しかった本。知識はあっても、実践しないとなかなか身に付きませんよね。
[ソフトウェアテスト技法ドリル【第2版】: テスト設計の考え方と実際 単行本
私が持っているのは初版ですが、テスト技法とはどんなものがあるの?と調べたいときにはこちら。
[ソフトウェアテスト入門 押さえておきたい<<要点・重点>> ]
テスト本、勉強したいけど高くて買えない!というかたに、こちらの中古がおすすめです!