以下は、これまでの軸(配布の簡便性、プロト作成・開発スピード、メンテナンス性、拡張性・高機能性、セキュリティ・依存リスク、既存システムとの統合性)に基づき、複数のユースケース(Excel‐VBA、Python CLI/Tk、Python Web、Python Web経由でExcel生成、PowerApps、Copilot365)について、各評価項目を1~5のスコア(5が優れている)で採点した例になります。あくまで目安なので、実際の環境・要求に合わせて調整してください。
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【評価軸とスコア表(各5段階評価)】
方式
配布簡便性
開発スピード
メンテナンス
拡張性・高機能性
セキュリティ
統合性
Excel‐VBA(Copilot‐API利用)
5
3
3
3
4
4
Python CLI/Tk(ローカル実行)
2
4
3
5
3
3
Python Web(Webアプリとして提供)
4
4
3
5
3
3
Python Web経由でExcel生成(アップロード→組込→DL)
5
3
3
4
3
4
PowerApps
4
4
4
3
4
5
Copilot365
5
5
4
4
4
5
【各項目の簡単な解説】
■ 配布簡便性
・Excel‐VBA/Python Web経由Excel生成/Copilot365:ユーザは完成済みExcel(またはOffice環境内)で動作するため、導入が容易。
・Python CLI/Tk:実行環境(Python等)のセットアップが必要。
■ 開発スピード
・Python(特にCLI/TkやWeb)は豊富なライブラリ・フレームワークの恩恵で迅速。
・Copilot365の場合、AI支援によるコード生成・改善でさらに高速化が期待できる。
・Excel‐VBAは習熟や独自ノウハウが必要なため、初期開発はやや遅れがち。
■ メンテナンス
・PowerAppsやCopilot365はクラウド中心で一元管理されやすい。
・一方、Python系は環境依存やライブラリの更新により注意が必要。
・Excel‐VBAは既存の社内資産を活かしつつも、専門知識が求められる場合あり。
■ 拡張性・高機能性
・Python Web系は自由度が高く、最新のUI・機能にも柔軟に対応可能。
・Excel‐VBAは業務自動化には有用だが、リッチなインターフェース実現には限界がある。
・PowerAppsは低コードながら標準機能で迅速にアプリ化できるが、細かい拡張はPlatform依存。
・Copilot365はAIの活用で未来の機能拡張性が期待できる。
■ セキュリティ・依存リスク
・各手法ともに、環境設定と運用ルール次第ではありますが、オフィス環境/エンタープライズ向けの対策が取られているものは高評価。
・Python系は外部ライブラリに依存するため、アップデートや脆弱性管理が必須。
■ 統合性(既存システム等との連携)
・PowerAppsやCopilot365はOffice365環境及び各種業務システムと深く統合しやすい。
・Excel‐VBAも社内システムとの連携実績は豊富。
・一方、Python Web系は、場合によってはAPI連携など自前の実装が必要。
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【まとめ】
このスコア表は、IT戦国時代といわれる現在、PowerApps や Copilot365 のような最新プラットフォームと、既存のExcel‐VBAやPython系手法それぞれの利点・注意点を整理するために有用です。
・ユーザの環境、現状のシステム、開発リソースなどと合わせて、どの軸が最も重要か判断のうえ、総合的に採用候補を検討してみてください。