Comic Agent アプリケーション ブロック図

システム概要

Comic Agentは、ADK（Agent Development Kit）フレームワークを使用した漫画ストーリー生成システムです。

詳細コンポーネント説明

1. メインアプリケーション（run_agent.py）

• 役割: システムのエントリーポイント
• 機能:
  • 環境変数（.env）からGEMINI_API_KEYを読み込み
  • ADKフレームワークの初期化
  • ユーザー入力の処理
  • エージェントとの会話セッション管理

2. ADK フレームワーク層

Agent Instance (comic_story_creator_v1)

• 役割: メインの物語生成エージェント
• 設定: agent_config.yaml内のadk_agentsセクション
• 使用ツール: generate_story_for_comic

Runner

• 役割: ADKエージェントの実行エンジン
• 機能: 非同期メッセージ処理、ツール呼び出し管理

SessionService

• 役割: ユーザーセッションの管理
• 実装: InMemorySessionService（メモリ内管理）

3. ツール層

generate_story_for_comic (story_tools.py)

• 役割: 物語構造生成のADK対応ツール
• 入力: genre, llm_model_name, temperature, max_tokens
• 出力: JSON形式の物語構造（title, characters, plot, themes）
• API: Gemini API経由でLLM呼び出し

4. レガシーエージェント層（要変換）

CharacterAgent

• 役割: キャラクター管理
• 状態: クラスベース（ADK未対応）
• データ: characters.json形式で永続化

PlotOptimizerAgent

• 役割: プロット分析・改善提案
• 状態: クラスベース（ADK未対応）
• 機能: Gemini APIでプロット改善案生成

5. 設定管理

agent_config.yaml

adk_agents:           # ADK対応エージェント
  comic_story_creator_v1: ...
agents:               # レガシーエージェント
  - character_agent_v1: ...
  - plot_optimizer_agent_v1: ...
tools:                # LLMツール設定
  - llm_tool_gemini_pro: ...

6. データフロー

システムの特徴

✅ ADK移行済み部分

• 物語生成機能（comic_story_creator_v1）
• ツール化された story_tools.py
• 非同期実行基盤

🔄 ADK移行待ち部分

• キャラクター管理（CharacterAgent）
• プロット最適化（PlotOptimizerAgent）

🔒 セキュリティ

• 環境変数による API キー管理
• .env ファイルでの安全な秘密情報保存

📊 出力形式

• JSON構造化データ
• 人間読み取り可能なフォーマット済みテキスト
• ファイルベース永続化

技術スタック

• フレームワーク: Google ADK (Agent Development Kit)
• LLM: Gemini API (gemini-1.5-flash)
• 言語: Python 3.x
• 非同期: asyncio
• 設定: YAML
• データ: JSON
• 環境管理: python-dotenv