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Qiitaでの活動について:さまよえる自称ファンアーティストとして

Flying_Dutchman,_the.jpg
画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Flying_Dutchman,_the.jpg

こちらではオープンソースに対するファンアート活動の一環として、環境構築系の Tips を中心に活動しています。記事に仕込んだ遊び心で読んで下さる皆様の腹筋を六つに割るお手伝いが出来たなら、筆者として望外の喜びです。

これで勝ったと思うなよォオオオッッ!!!.sh
#!/bin/sh
これで勝ったと思うなよォオオオッッ!!!(){ これで勝ったと思うなよォオオオッッ!!!|これで勝ったと思うなよォオオオッッ!!! & } ; これで勝ったと思うなよォオオオッッ!!!

※ ↑ forkbomb につき、実行してはいけません。

海潮音収録のフランソア・コペエの一篇より引用

礼拝      フランソア・コペエ


さても千八百九年、サラゴサの戦、
われ時に軍曹なりき。此日惨憺さんたんを極む。
街既に落ちて、家を囲むに、
閉ぢたる戸毎に不順の色見え、
鉄火、窓より降りしきれば、
つくき僧徒の振舞」と
かたみに低くののしりつ。
明方あけがたよりの合戦に
眼は硝煙に血走りて、
舌にはがき紙筒はやごう
噛み切る口の黒くとも、
奮闘の気はいやしに、
勢猛いきほひもうに追ひ迫り、
黒衣長袍こくいちようほうふち広き帽を狙撃そげきす。
狭き小路こうじの行進に
とざま、かうざま顧みがち、
われ軍曹のにんにしあれば、
精兵従へ推しゆく折りしも、
忽然こつねんとして中天なかぞら赤く、
鉱炉こうろ紅舌こうぜつさながらに、
虐殺せらるゝ婦女の声、
遙かには轟々ごうごうおととよもして、
歩毎に伏屍ふくし累々るいるいたり。
こごんでくゞる軒下を
出でくる時は銃剣の
鮮血淋漓りんりたる兵が、
血紅ちべにに染みし指をもて、
壁に十字を書置くは、
ひそめるを示すなり。
鼓うたせず、足重く、
将校たちは色曇り、
さすが、手練てだれ旧兵ふるつはものも、
落居ぬけはひに、寄添ひて、
新兵もどきの胸さわぎ。

忽ち、とある曲角きよくかくに、
援兵と呼ぶ仏語の一声、
それ、戦友の危急ぞと、
駆けつけ見れば、きたなしや、
日常ひごろけき勇士等も、
精舎しようじやの段の前面に
たゞ僧兵の二十人、
円頂えんちよう黒鬼こくきに、くひとめらる。
真白の十字胸につけ、
靴無き足の凜々りりしさよ、
血染のかひな巻きあげて、
大十字架にて、うちかゝる。
惨絶、壮絶。それと一斉射撃にて、
やがては掃蕩そうとうしたりしが、
冷然として、残忍に、軍はみたり。
皆心中にやましくて、
とかくに殺戮さつりくしたれども、
醜行すでに為しはり、
密雲漸く散ずれば、
積みかさなれるかばねより
きざはしかけて、べに流れ、
そのうしろ楼門そびゆ、巍然ぎぜんとして鬱たり。

燈明とうみようくらがりに金色こんじきの星ときらめき、
香炉かぐはしく、静寂せいじやくを放ちぬ。
殿上、奥深く、神壇にむかひ、
歌楼かろうのうち、やさけびのおとしらぬ顔、
しめやかに勤行ごんぎよう営む白髪長身の僧。
ああけふもなほおもかげにして浮びこそすれ。
モオル廻廊の古院、
黒衣僧兵のかばね、
天日、石だたみを照らして、
紅流にけぶりたち、
朧々ろうろうたる低き戸のかまちに、
立つや老僧。
神壇づしのやうに輝き、
唖然あぜんとしてすくみしわれらのうつけ姿。
げにや当年の己は
空恐ろしくも信心無く、
或日精舎しようじや奪掠だつりやく
負けじ心の意気張づよく
神壇近き御燈みあかし
煙草つけたる乱行者らんぎようもの
上反鬚うはぞりひげ気負きおひみせ、
一歩も譲らぬ気象のわれも、
たゞ此僧の髪白く白く
神寂かみさびたるにかしこみぬ。

「打て」と士官は号令す。

あつて動く者無し。
僧は確に聞きたらむも、
さあらぬ素振そぶり神々かうがうしく、
聖水大盤たいばんを捧げてふりむく。
ミサ礼拝らいはいなかばに達し、
司僧しそうむき直る祝福の時、
かひなは伸べて鶴翼かくよくのやう、
衆皆しゆうみな一歩たじろきぬ。
僧はすこしもふるへずに
信徒の前に立てるやう、
妙音よどみなく、和讃わさんを咏じて、
帰命頂礼きみようちようらい」の歌、常に異らず、
声もほがらに、
      「全能の神、爾等なんぢらを憐み給ふ。」

またもや、一声あらゝかに
「うて」と士官の号令に
進みいでたる一卒は
隊中有名なうての卑怯者、
銃執じゆうとりなほして発砲す。
老僧、色はあをみしが、
沈勇のまなこ明らかに、
祈りつゞけぬ、
      「父と子と」

続いて更に一発は、
狂気のさたか、血迷ちまよひか、
とかくにごうをはりたり。
僧は隻腕かたうで、壇にもたれ、
いたる手にて祝福し、
黄金盤おうごんばんも重たげに、
虚空こくう恩赦おんしやしるしを切りて、
音声おんじようこそはかすかなれ、
げきたる堂上とほりよく、
瞑目めいもくのうち述ぶるやう、
      「聖霊と。」

かくてたふれぬ、礼拝らいはいの事了りて。

ばんは三度び、床上しようじように跳りぬ。
事に慣れたる老兵も、
胸に鬼胎おそれをかき抱き
足に兵器を投げ棄てて
われとも知らず膝つきぬ、
醜行のまのあたり、
殉教僧のまのあたり。

聊爾りようじなりや「アアメン」と
うしろに笑ふ、わが隊の鼓手。

2019 年の忘れられない出来事

  • 京都アニメーション放火殺人事件
  • ホンコンのデモにおける死
  • 中村哲医師暗殺

ことの是非は論じませんが、「ソフトウェアの自由」を愛する者のひとりとして、「自由」に関連する重い事柄として心に留めおこうと思います。

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