Rubyの変数とスコープについて

はじめに

• 筆者は先週の土曜日(2019/9/14)から、Rubyの学習を始めた修行中の身です。
  　間違っている箇所があれば、ご指摘くださいませ。

変数について

• 変数とは、オブジェクトの入れ物、またはオブジェクトを識別する名札のようなもの
• よく例えられる概念としては「箱」
• 箱に名前（変数名）をつけて、その中に中身（オブジェクト）を入れる

# サンプルコード

# 「word」という名前で変数を定義し、その中に"Hello World"という文字列を代入
word = "Hello World"

# 以下の通り、word変数を呼び出すと「Hello World」が表示された！
puts word
=> Hello World

スコープについて

• スコープは変数の有効範囲、範囲を超えるとその変数は使えなくなる
• スコープは変数の種類によって範囲が異なる
• 変数には、以下の種類がある（本当はもっとあるらいしいが省略
• ローカル変数
• インスタンス変数
• クラス変数

ローカル変数

• スコープは、定義されたメソッド内でのみ使用可能
• メソッドの壁を超えられない

# 有効範囲の検証
def test
 name = "kazuki"
end

puts test
# =>kazuki

### 範囲外 
def test1
 return name
end

puts test1
# エラー発生、nameはtest関数の中でのみ有効
# => test.ruby:6:in `test1': undefined local variable or method `name' for main:Object (NameError)

インスタンス変数

• 頭に @ をつけることで定義できる
• スコープは、インスタンス内ならどこでも使用可能
• インスタンス毎に値を持てる
• 同じクラス内ならメソッドの壁を超えて参照可能

# 有効範囲の検証
class Test
  def initialize(name)
    @name = name     #インスタンス変数を定義
  end

  def puts_name
    puts @name
  end
end

test1 = Test.new("kazuki")
test2 = Test.new("toshiro")
test1.puts_name
# =>kazui
test2.puts_name
# =>toshiro

クラス変数

• 頭に @@ をつけることで定義できる
• スコープは、クラス内ならどこでも使用可能
• インスタンス変数はインスタンス毎に値を持てるが、クラス変数はクラス内で1つの値を持つ

# 有効範囲の検証
class Test
  def initialize(name)
    @@name = name     #クラス変数を定義
  end

  def puts_name
    puts @@name
  end
end

test1 = Test.new("kazuki")
test2 = Test.new("toshiro")
test1.puts_name
# =>toshiro
test2.puts_name
# =>toshiro

# 解説
# クラス変数はクラス内で1つの値を持つため、
# test2 = Test.new("toshiro")で@@nameにtoshiroを代入したあとは、
# どのインスタンスで呼び出してもtoshiroが表示される。