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【UiPath】新機能 データマネージャーの利用方法

Last updated at Posted at 2023-03-29

はじめに

この記事は、UiPath Studio v22.10から新機能として加わったデータマネージャーについて、使い方をまとめたものです。
データマネージャーは、UiPath Studio/StudioXで扱うさまざまな種類のデータを一元管理できます。

同社の製品 Document Understandingでも同名の機能がありますが、そちらとは別物となります。

前提

UiPaht Studio v22.10 にて確認をしています。

StudioXでも基本的に同等となりますが、一部機能が利用できません。
(以下に記載するリソースやエンティティ、名前空間の管理など)

Data Managerの使い方

UiPath Studio/StudioX v22.10 よりデータマネージャーが新機能として登場しました。
詳細は末尾の参考リンク(UiPath社のドキュメントページ)から確認できますが、重要な箇所を抜粋してお届けします。

前置き

プログラミングの世界では、変数はできる限り最小のスコープで定義することがベストプラクティスとされています。
ただし、UiPath Studio上でスコープを最小範囲とすると、UIの構成上、スコープ外の変数が変数パネルに表示されず、慣れるまでは変数が見つからない・誤って同じ名前で変数を作ってしまう、など弊害もありました。
筆者としては、プロジェクト全体とスコープ内の変数表示を簡単に切り替えられないかなと常々感じていたので、ぴったりの機能が出てきました!

概要

今回、データマネージャーの登場により、自動化プロジェクト内の様々なデータを一元管理することができ、より効率的な開発ができるようになりました。

管理できるデータは以下のとおりです。

  • 変数
  • 引数
  • 定数
  • リソース(ファイル、メールアカウント、アプリケーション、ブラウザーなど)
  • Orchestratorリソース(プロセス、アセット、キュー)
  • コネクション(Integration Service)
  • エンティティ(UiPath Data Serviceのレコード)
  • 名前空間

定数は「Windows - レガシ」プロジェクトでは利用できません。

なお、データマネージャーは、Studioにてプロジェクトを開き、「データマネージャー」タブを選択することでアクセスできます。
image.png

また、Studioのホーム>設定>デザイン>[データ マネージャー]パネルのみを表示を有効化することで、変数/引数/インポートパネルを非表示にすることが可能です。
image.png

メニューについて

データマネージャーパネル上部のメニューの説明をします。
image.png

アイコン データ項目 説明
image.png 新規 変数と引数を新規作成します。パネル内の各項目の「新しい変数/引数/定数」からも作成が可能です。
image.png すべて展開/折りたたみ パネル内の項目の展開と折りたたみをします。
image.png 更新 パネル内で変数を削除などしても、即座に変数/引数パネルが更新されない場合があります。データの不一致があるときに、更新を押下することで情報を最新化します。
image.png 項目をスコープ別にグループ化 スコープ別に各データ(変数/引数/定数)を分類します。
image.png アクティブなスコープと同期 データマネージャーパネル内の各データが、アクティブなスコープに応じてフィルタリングされ表示されます。これは変数/引数パネルの表示と同じ挙動となります。
image.png フィルター データ別に項目を表示/非表示させます。

変数/引数/定数について

それぞれの変数/引数/定数のデータおよび注釈の新規作成、編集、削除が可能です。
また、変数/引数については、各データ項目を右クリックすることで、一括作成も可能です。
さらに、変数を引数に、また引数を変数に変換することも可能です。

image.png

リソースについて

ワークフローの中で、Excel、Outlook、Word、PowerPoint、アプリケーションおよびブラウザーを自動化する際に利用するリソースが表示されます。
リソースをダブルクリックすることで、該当のアクティビティに移動することが可能です。適切な名前で設定しておくことで、簡単にアクセスすることができます。
また、ファイルを使用するExcel、Word、PowerPointでは、右クリックメニューより該当のファイルもしくはファイルの保存場所を開くことができます。
image.png

ファイルもしくはファイルの場所を開く機能はローカルファイルのみ利用可能です。Sharepoint等のリモートファイルでは利用できません。

Orchestratorリソースについて

Orchestratorのリソースである プロセス、アセット、キューを参照できます。
参照するには、Orchestrator上で特定のフォルダーに割当をし、Studioの右下より該当のフォルダーを選択します。
image.png

それぞれのリソースをデザイナーパネル上にドラッグ&ドロップすることで、関連アクティビティを選択して簡単に配置することができます。
以下はアセットを配置した場合の例です。
image.png

コネクションについて

コネクションを必要とするアクティビティを利用する際に、設定したコネクションの一覧を確認することができます。
一例としては、Microsoft Office 365 アクティビティパッケージに含まれる「OneDrive と SharePoint を使用」アクティビティが該当します。
該当のアクティビティを配置すると、そこで利用されるコネクションがデータマネージャーに表示されます。

image.png

エンティティについて

UiPath Data Serviceという機能を利用する際に、そこで定義しているレコードを表示することができます。
エンティティの利用についてはこちらを参照ください。

名前空間について

名前空間の追加、削除をすることができます。
名前空間の詳細についてはこちらを参照ください。

以上です。閲覧いただきありがとうございました!

参考

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