主観的健康感と腸内フローラ
福島らの研究(A. Fukusima-Hirakawa, et. al., int J Hum Cult Stud., 29, 101-111, (2019) )
主観的健康感が強い者は腸内フローラ中に酪酸生産菌である_Rosebria spices_, Faecalibacterium prausnitzii, _Bilophila spices_の占有率が高かった。酪酸及びその代謝産物が中枢神経系に作用し、情動に影響を与えているのかもしれない。また、玄米食群では白米食群より、腸内フローラにこれら、細菌類が多く、主観的健康観も高かった。腸管組織は酪酸が無ければ、アポトーシスや炎症を起こすため、これら酪酸生産菌は恒常性維持のため、重要な細菌群である。
玄米に含まれる機能性物質
- γ-オリザノール
- GABA
- ポリフェノール
- ビタミンE
- 葉酸
- フェルラ酸
- アラビノキシラン
- 鉄
- 亜鉛
田原らの研究(Y. Tabara et. al., Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi, 45(2), 93-99(1998))
魚を干物にすることで、含有水分量は半分以下になる。一方、EPA、DHA量は変化なかった(単位重量当たりは上昇するが、脂質中のEPA、DHAの割合は一定であった)。このため、乾燥工程(温風、遠赤外線)によって、EPA、DHAは酸化されないことが推察される。