概要
CentOS7では、古いネットワークインターフェースカード(以下NIC)のドライバをサポートしなくなったため、PCによってはインストール時にNICを認識しない場合があります。
自分の環境ではRealtekのオンボードは認識したのですが、VIAのNICを認識しませんでしたので、対応方法を記します。
なお、nVidiaのnForceチップセット系の場合は、以下の方が解説されています。
CentOS7でnForce系のネットワークインタフェースが認識しない場合の対処方法
状況確認
デバイス状態の確認
nmcli device
コマンドで、認識されているインターフェースを確認します。
$ nmcli device
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
eno1 ethernet connected eno1
lo loopback unmanaged --
ここで、存在するNICの数だけ表示されているか確認します。(loopbackを除く)
物理NIC存在確認
lspci
コマンドで、物理的にPCにNICが挿ささっていることを確認します。
$ lspci|grep Ethernet
03:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8111/8168/8411 PCI Express Gigabit Ethernet Controller (rev 06)
04:07.0 Ethernet controller: VIA Technologies, Inc. VT6120/VT6121/VT6122 Gigabit Ethernet Adapter (rev 11)
これで、物理的には挿ささっているのに、OSが認識していないことが判明しました。
対応
rpmの入手
NICごとに、対応するrpmをダウンロードします。
VIAの場合は以下です。
http://elrepo.org/linux/elrepo/el7/x86_64/RPMS/kmod-via-velocity-1.15-1.el7.elrepo.x86_64.rpm
先述のURLにあるように、nForce系の場合は以下です。
http://elrepo.org/linux/elrepo/el7/x86_64/RPMS/kmod-forcedeth-0.64-1.el7.elrepo.x86_64.rpm
インストール
入手したrpmをインストールします。
$ rpm -ivh kmod-via-velocity-1.15-1.el7.elrepo.x86_64.rpm
nmcli device
コマンドで確認し、それでも認識しないようでしたら再起動してからnmcli device
を再度実行しましょう。
新規デバイスが表示されれば成功です。