きっかけ
海とは無縁の環境から沖縄県の宮古島市に移住し、東京の会社をそのままにフルリモート勤務をして約1年が経ちました。
移住前に「インターネットの回線事情」は全然情報がなく、結構私の中ではチャレンジでした。
結果的に業務上必要なWeb会議や画面共有は問題なく対応できています。実際の回線速度や離島で仕事をする上での注意点を残せればな～と思って投稿しました。
前提
- 東京の会社でフルリモート勤務のWebエンジニア
- NWの知識は応用情報技術者試験に合格する程度
宮古島の回線事情
島の生命線 ～海底ケーブル～
宮古島の回線事情についてまず疑問だったのが海底ケーブルの構成でした。
移住前に調べた際に、下記の記事が参考になりました。
離島へつながる"光の道"完成！
※要約すると既に「①沖縄本島～宮古島ルート」と「②宮古島～石垣島ルート」が構築されており、例え①ルートの海底ケーブルに通信不通が起きても②ルートで通信が継続できます。
ちょっとやそっとで断線・通信断したりはしないということが分かりました。（いま考えれば当たり前！！）
回線速度
宮古島のインターネット回線の速度は中々調べても前提など含めた情報がなく、半ばチャレンジでの移住でした。
我が家での計測結果は下記の通りで、下り30MB以上は基本的に維持出来ているので、業務上での不都合はありませんでした。
マンションタイプでも恐らく大丈夫だと思いますが、心配な方は戸建てタイプで回線契約できればより安心かな～と思いました。
＜環境＞
- 回線：NTT 西日本
- プロバイダー：So-net 光 戸建 (西)
- ONU：単体型ONU
- ルーター：NEC 無線LAN Atermシリーズ WF1200CR
＜Wi-fi環境による測定結果＞
| 時間 | 下り速度 | 上り速度 | Ping値 |
|---|---|---|---|
| 平日9時頃 | 43.02Mbps | 51.08Mbps | 30ms |
| 平日13時頃 | 62.34Mbps | 94.74Mbps | 47ms |
| 平日16時頃 | 66.45Mbps | 93.13Mbps | 32ms |
| 平日20時頃 | 50.84Mbps | 91.22Mbps | 30ms |
離島ワーカーの注意点
なんだフルリモート楽勝！と思いましたが、不便な点や現在進行形で不安な点もあります。
キャリア回線は遅い
回線工事を引っ越し日に合わせるのは至難の技なので、移住直後はiPhoneのテザリングやレンタルルーターを利用して業務をしていました。
光回線の利用までは移住してから約1ヶ月ほど掛かりました。
キャリア回線は電波塔が少ないためか、下り10MBを切ることもザラでした。
5Gエリアも少しずつ拡張していますが、googleのページを開くのに1～3秒程度かかる時もあるので出先では結構ストレスを感じます。
停電の備え
大きい台風や雷雨で停電することが普通にあります。
我が家の住んでいる地域は運よく停電を免れていますが、こればっかりは地域によりけりです。非常用の大型電源を持っておくと離島暮らしでは何かと便利ですね。
iPhoneのテザリングと非常用電源で最低限業務継続できるハズです。
電話の不通（途切れ）
iPhoneでスピーカー通話をすると音声の途切れが激しくほぼ使えない状態です。
キャリアの調査チームに自宅まで来て頂き、色々と見てもらいましたが原因は不明でした。音声通話であれば途切れもほぼなく通話できます。
東京にいた際はなかった事象なので離島特有なのかもしれません。
最後に
技術とは少し離れた記事になってしまいましたが、移住生活を考えている方の後押しになれば幸いです。
ここまで見て頂きありがとうございました。