はじめに
レーザーカッターというと何となくIoTやマイコンボードのハンドメイドケースのようなものを思い浮かべますが(自分だけ?)、レーザーカット可能なゴムシートを使うことで、おしゃれなスタンプを作ることが可能です。
MDF等でもスタンプ自体は作成可能ですが、実際に使ってみた結果、ゴムシートを用いたほうが圧倒的にきれいで押しやすいスタンプになりました。
実際にスタンプを押した布袋が上記右側のものになります。
結構目が粗い素材ですが、かなりきれいにスタンプできました。
ちなみに上記は現在キックスターターで募集を行っているボードゲームのものです。
必要なもの
・スタンプ素材
・Inkscapeなどのsvgデータ作成用ツール
・レーザーカット用ゴムシート(またはMDF)
手順
まずはスタンプのもとになるデータを作成する必要があります。
お絵描きツールを使うなり取り込むなりして、用意しておきましよう。
次に、これをレーザー加工用の.svgに加工します。
今回はInkscapeというフリーソフトを使用しました。
.png画像をInkscapeにドラッグ&ドロップすると下記のようなダイアログが表示されるので、そのままOKを押してインポートします。
インポートしたら「ビットマップのトレース」というタブを選択し、「画像を反転」をチェックします。
これで白いところがスタンプで残る部分(インクが載る面)になりました。
次に、「左右に反転」のアイコンを押して、画像そのものを左右反転します。
できたものがこちらです。MDF加工用に赤線を入れてありますが、ゴムシートの場合はハサミで簡単にカットできるので赤線不要です。
.svgデータができたら、これをレーザーカッターで加工します。
レーザーカット可能なゴムシートはAmazonなどで販売していますが、実際に使用してよいかは一応レーザー加工機の責任者に聞いてみてください。
カットができたら、適当な土台にはりつけます。
スタンプの余分な部分はインクがのってしまったりするので、カットしておいたほうが無難です。
これをスタンプ台に押し付けてインクを付けます。
今回はダイソーの布にも押せるスタンプインクパッドを使用しました。インクがネットリしっとりしていてムラなくおせて最高です。
結果
実際に無地のルーズリーフに押したものがこちら。
左がゴム、右がMDFです。
上記のネットリしっとりインクパッドだとどちらもきれいに押せていますが、
朱肉やビジネス用のインクパッドだとMDFはかすれがちになります。
ゴムシートもスタンプサイズを考慮するとそれほど高価でもないですし、MDFなんかはたいていのレーザーカット室に端材が転がっていますので、気になった方は是非チャレンジしてみてください。