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ARDUINO NANO EVERY をさわってみた

Last updated at Posted at 2020-01-08

Arduino Nano Everyについて

ARDUINO NANO EVERYは、Arduino ファミリーの新ボードの1つです。
種類はいくつかありますが、今回は秋月電子通商でNANO EVERYが手に入ったのでさわってみました。

IMG_8520.jpg

パッケージから取り出すと既にピンがはんだ付けされていました。
奥が今回購入したNano Every,手前が旧来のNanoです。USBがMiniからMicroになっている以外はピンの数、サイズともに同じです。
Nanoからの置き換え用途にも使えるように、Nano互換モードでビルドすることができるようです。

IMG_8518.jpg
ピン番号がボード裏面に印刷されているのは非常に残念です。
ブレッドボードに差したらピンの配置がわかりません。
ArduinoUnoは表面ばかりか側面にも印刷されているのに…。

IMG_8519.jpg

というわけで側面にシールを張ってみました。
#テプラを貼られたら負け

Arduino IDE でビルド

最新のIDEには既にEveryのボードが含まれていますが、含まれていない場合は
ツール>ボード>ボードマネージャー
を選択し、
2020-01-08_161755.png

検索フィルタでArduino Nano Everyと入力すると
Arduino megaAVR Boards が出てくるのでこれをインストールします。

2020-01-08_162125.png

インストールが終わるとArduino Nano Everyが選択できるようになるので、
Arduino Nano EveryをUSBでPCに接続したのち、これを選択します。

2020-01-08_163635.png

ボード選択の下のRegisters emulation は前述したエミュレーションモードなので、
旧来のNanoと置き換える用途以外の時はNoneを選択します。

void setup() {
  // put your setup code here, to run once:
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  // put your main code here, to run repeatedly:
  Serial.println("Hello,Every");
  delay(1000);
}

ボード、ポートでArduino Nano Everyを選択し、上記のスケッチをボードに書き込むと、
シリアルモニタにHello,Everyと表示されます。
2020-01-08_163908.png

PlatformIO でビルド

みんな大好きPlatformIOでももちろんビルド可能です。
他のarduinoボードからの変更時は

board = nano_every

で大丈夫です。

Serial1を使ってみる

さらに Nano Every は、 Nano では使えなかった Serial1が使えるようです。
Serial1で使用するピンはTX1,RX0です。Nano互換モードでビルドしても使用できます。

先ほどのスケッチを

void setup() {
  // put your setup code here, to run once:
  Serial.begin(9600);
  Serial1.begin(9600);
}

void loop() {
  // put your main code here, to run repeatedly:
  Serial.println("Hello,Every");
  Serial1.println("Hello1,Every1");
  delay(1000);
}

のように変更し、TX1,RX0のピンに適当なUSBシリアルモジュールのRX,TXをつなぐと、Nano Every からは
Hello,Every
が、シリアルモジュールのポートからは
Hello,Every1

が出力されます。

2020-01-08_170304.png

感想

旧Arduino Nanoの半分近い値段でSerial1まで使えるのはいいかなと思いました。
個人的に複数シリアルを使用し、かつSoftwareSerialではできないパリティビット等の細かい設定が必要な場面があったので、その用途には向いているかなと思っています。

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