診断メーカーのCHART関数を条件分岐してみる

はじめに

　Twitterの診断メーカーにてチャート関数 CHART()というグラフを表示する関数が公開されました。（診断メーカー お知らせブログ：2016年8月17日）
　グラフの表示について条件分岐しようとしたところ、ちょっと手間取ったため備忘録として残しておきます。

ポイント

• CHART関数の引数にIF関数を用いることで条件分岐可能
• IF関数の引数としてCHART関数は使用不可
• リスト内 (RESULT) にIF関数を記述して、CHART関数に渡しても動作することを確認

実装例

　以下にグラフの種類と描写内容を条件分岐する実装例を示す。
　学力試験をテーマとし、コース名・科目名・点数を表示、合計点・偏差値を算出、最後にグラフを表示する。

診断結果テキスト

[USER]さんの試験結果 //名前を表示

//コース名と対応する必須科目名を表示
区　分： =IF( [RESULT1] = 1 , 文系コース
国　語 , =IF( [RESULT1] = 2 , 理系コース
数　学 , 総合コース
外国語  )  )：[RESULT8]点
//IF関数中で改行をすると表示結果にも改行が反映される

//各コースに対応する科目名と点数を表示
[RESULT2][RESULT4][RESULT6]：[RESULT9]点
[RESULT3][RESULT5][RESULT7]：[RESULT10]点
//リスト2,4,6を並べているが、リスト内にIF関数を記述してあるため、最終的には対応する科目名のみ表示

//合計点と偏差値をCALC関数で算出
合計点：=CALC( [RESULT8] + [RESULT9] + [RESULT10] )点
偏差値：=CALC( 10 * (=CALC( [RESULT8] + [RESULT9] + [RESULT10] ) - 150) / 60 + 50 , 1 )

//CHART関数でグラフを描写
=CHART(
  //グラフの種類を指定するTYPEを、リスト1の結果から条件分岐
  =IF( [RESULT1] <= 2 , TYPE:RADAR , TYPE:BAR ), 
  DATA:[
        //DATAに直接IF関数を記述して条件分岐
        =IF( [RESULT1] = 1 , 国　語 , =IF( [RESULT1] = 2 , 数　学 , 国語  )  ):[RESULT8], 
        //リスト内にIF関数を記述しても条件分岐可能
        [RESULT2][RESULT4][RESULT6]:[RESULT9], 
        [RESULT3][RESULT5][RESULT7]:[RESULT10], 
  ], 
  MAX:100 //グラフの最大値
)

リスト1

//各コースのフラグ
1 //文系
2 //理系
3 //総合

リスト2,3

//文系の科目リスト
=IF( [RESULT1] = 1 , 世界史 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 日本史 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 地　理 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 現　社 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 倫　理 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 政　経 , )
=IF( [RESULT1] = 1 , 英　語 , )

リスト4,5

//理系の科目リスト
=IF( [RESULT1] = 2 , 物　理, )
=IF( [RESULT1] = 2 , 化　学, )
=IF( [RESULT1] = 2 , 生　物, )
=IF( [RESULT1] = 2 , 地　学, )
=IF( [RESULT1] = 2 , 情　報, )
=IF( [RESULT1] = 2 , 英　語, )

リスト6,7

//総合の科目リスト
=IF( [RESULT1] = 3 , 音　楽, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 美　術, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 家　庭, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 体　育, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 保　健, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 工　芸, )
=IF( [RESULT1] = 3 , 書　道, )

※本来、リストに文字を入力すると「最大文字数」を自動的に算出するが、IF関数を記述した場合は1文字として扱われるため、140字の制限にかからないように注意が必要

リスト8,9,10

//試験の点数（0 ~ 100）
0
1
...
99
100

オプション
　日替わり：はい
　同じリストを複数使う時：同じ値を表示する（デフォルト）
　重複させない：はい
　縦書き変換：いいえ

診断結果例

今回作成した診断メーカー

文系コース	理系コース	総合コース