この記事は 株式会社うるる(ULURU) Advent Calendar 2023 の8日目の記事です。
はじめに
こんにちは、出張撮影サービスOurPhotoというサービスの開発マネージャーをしているdoueと申します。
私もそろそろ30歳になるのですが、次第に一年が過ぎるのが早く感じてきた年頃です。。。
今年もたくさんプロダクト改善に励んできましたが、失敗(もしくは失敗かわからない)した施策も多かったな〜
と、反省を込めて、振り返り記事を書こうと思います。
サービスの前提
OurPhotoでは
「写真を撮ってもらいたい人」がフォトグラファーを選び、写真を撮影してもらう
というCtoCのサービスを提供しています。
特に七五三やお宮参りといった、お子様の記念日などで多くのユーザーに使っていただいています。
一年前:プロダクトの注力ポイントの再整理
約一年前、チームのマネージャー以上が集まり、「プロダクトを今後、どうしていくか」というテーマで合宿をし、各チームの目標設定(KPI)を行いました。
実際に開発チームでは、ざっくり以下のような課題に対する目標を設定しました。
- 依頼をしたけど、成約しなかった
- 成約したけど諸事情で撮影が行われなかった
- 依頼をしたい(もしくは悩んでいる)のに、フォトグラファーを選べなかった
こういった、依頼周りのユーザーの課題を解決していくことになります。
この一年間で実際にやった施策
- SEO関連ページのコンテンツの見直し&CLSの改善
- 各種導線の改善や入れ替えを行い、ユーザーがCVにいきやすいように誘導
- メニューやCTAボタンの文言変更を行い、ユーザーがCVにいきやすいように誘導
- 購買意欲を促進するためのメールを増やしたり、シンプルテキストメールをHTMLメールに変えリッチなデザインに
- ユーザーにとって分かりにくい箇所のデザイン変更
- フォトグラファー向けの既存機能をリニューアル、機能追加
- 現状、収集できないデータを集めるための機能追加
ざっくり、カテゴライズすると上記のようなものになります。
※ユーザーの依頼周りのみを並べましたが、上記以外にもCS対応や、別プロジェクトの開発なども行なっています
効果的な施策が少なかった
こうして、実際にリリースされた施策を並べてみると
開発工数が少ない施策が大半(体感で9割くらい)を占めており、尚且つあまり成果が出ていないものが多いことに気づきました。
これにはいくつかの理由があり
- エンジニアが少なく、大きな工数をかけれなかった
- 目標(≒依頼の増加につながる施策)に対してポジティブな施策を優先していた
- 一方で、走り始めたばかりで確かな光明が見えなかったため、「小さなことでもたくさんトライしよう!」と決めていた
- 施策立案が追いつかず、すぐ仕様が作れるものを優先させながら開発チームが走っていた
そんな状態の中、チームが走っていたため
抜本的にユーザー体験を改善し、かつ目標にもポジティブな成果を上げるための施策の実行数が少なくなってしまっていました。
(=場当たり的にできることばかりが優先されてしまった)
もっといえば
UIを少し変えたところで、ユーザーは思ったほど喜んでくれないし
工数をかけられないからといって、(自分が)優先順位付に日和っていたんだろうと思います。
ユーザーペインに対する根本的な課題であれば
開発が難しくても、しっかりと根本対処するべきだったわけなのです。
実際に、上記の施策の中でも、根本解決のために時間を使って練り上げた施策は
ユーザーからも良い評価が得られていると実感しています。
優先順位付けが超難しい
とはいっても、施策の優先順位を決めるような立場の皆さんは
日々、スピーディな意思決定を要求されるため
高い精度で優先順位を決めていくのは難しいと思います。
ぶっちゃけ、プロダクトマネージャーの勘とセンスでやることも多いのではないでしょうか?(もちろんROIを意識しながら)
現実的には、日々いろんなタスクが降ってきます。
- バグの発見と改修
- CS対応で依頼される改修や、調査依頼
- キャンペーンなどの開発対応
- この画面わかりづらい、どうしても直したい(という社内からの意見)
全て大事なことなので、置き去りにはできません。。。
選択と集中が必要だった
日々のタスクに忙殺されかけたとしても、プロダクトを本質的に改善するための時間も必ず確保していかないといけないです。
そのための時間が足りないならば、小さな問題は取捨選択しなければならなかったし
業務効率が悪ければ、業務改善もしないといけないんだと気づきました。
また、時間だけではなく、プロダクトの改善をするためには、とてつもない労力も必要です。
チーム内のいろんなメンバーに触れ、ユーザーにも会いに行ったり
ありとあらゆる手段を講じてしっかりと改善に向け、足を進めていかなければいけません。
"今"やらなくて良いことは、勇気をもって捨てるべきだし、"今"集中しないといけないことを決めなければいけなかったのです。
もっと広い視野も必要
当然ながら
事業運営の理解、事業ドメインの理解や、プロダクトを取り巻くステークホルダーの理解...
それらも必要になります。
プロダクトには、その周りの至る所に課題があります。
それらを俯瞰して理解する力、知識、巻き込み力も必要だと感じました。
そういったものを全て総合して、最終的に優先順位にできれば一番良いのだと感じました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回僕は、新米として一年間、プロダクトマネージャーという役割を持って自由に動かせてもらいましたが
蓋を開ければ自分はまだまだ至らないことだらけでした。
そんな気持ちでチームにも大変申し訳ない気持ちもあり
自戒を込めたつもりで、この記事を書いてみました。
少しでも「プロダクトをもっと良くしたい!」と思っているみなさんのためにもなれば幸いです。
p.s
この記事を書き終わって、明日から頑張ろう!と思いました
次回は3日後の、@hokutohagi 氏による記事をお楽しみにお待ちください!