計算機科学も機械学習も主に米国で発展した学問なので英語は避けて通れない道ですが、日本人がわりかし発音を誤りがちな英単語を以下に挙げておきます。
英単語 | 間違った発音 | 正しい発音 | 補足 |
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azure | アズール、アズァ | アジャ /ˈa-zhər/ | Microsoftのクラウドコンピューティングサービス。こちらの動画では、MicrosoftのCEOがアジャとハッキリ発音している。単語は「空の青」や「ラピスラズリを粉にした塗料」と言った意味。中期ラテン語では"lazur", "lazuriのような形だったが、"l"がフランス語の定冠詞と誤解されて落ち、現在の形態となった1。 |
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machine | マスィーン | マシーン \ mə-ˈshēn\ | si, shiは日本語の発音ではいずれもshiに統合されてしまうため、過剰に直そうとする人が現れてしまう。こういうものを過剰修正(hypercorrection)という。 |
lambda | ランブダ | ラムダ \ˈlam-də\ | lambda expressionのlambda.bは黙字であり発音しない。こういうものはislandのsやdoubtのbにも見られる。そもそも何故lambda expressionにはlambdaとついているのだろう?計算体系の一つであるlambda calculusから来ているが、そこにもlambdaと名付けられている理由は、別の数学的表記を少し変えたものだという。すなわち、$\hat {x}$→$\hat{} x$→$\Lambda x$だそうだ。が、名付け親のチャーチ氏は後に、たまたま記号としてラムダを選んだだけだと発言しており、真相は分からない3。 |
leakage | リーケイジ、リーケジ | リーキジ\ ˈlē-kij \ | エイジ, マネージからの連想で間違った方向に引っ張られてしまいがちだが、基本的に-ageで終わる単語は、/ɪdʒ/の読み方をする。さらに細かく述べると、アクセントがageのaに置かれた場合、 /eɪ/.という明瞭な発音で読まれ、置かれない場合は/ə/や/ɪ/のような弱い発音で読まれる4。 |
false | ファルス | フォールス \ ˈfȯls \ | 間違うと、phallus(男根)の発音に酷似するため、読者様におかれましては最新の注意を払って下さい。 |
feature | フューチャー | フィーチャー\ ˈfē-chər \ | 特徴量。 |
fraud | フラウド | フロード \ ˈfrȯd \ | australia,audio, audienceなどのように、auは通常オー/ɑ/ と発音される5。 |
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https://en.wikipedia.org/wiki/Lambda_calculus#Origin_of_the_lambda_symbol ↩
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https://singularenglish.com/suffix-age-correct-pronunciation/#:~:text=The%20suffix%20%2Dage%20usually%20stands,%C9%AAd%CA%92%2F%2C%20as%20in%20bridge. ↩
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http://www.confidentvoice.com/blog/how-to-pronounce-au/#:~:text=The%20people%20who%20come%20to,%C9%91%2F%20as%20in%20Olive%20sound.&text=Here%20are%20four%20examples%20of%20words%20with%20au. ↩