今年度開催されたSalesforce World Tour Tokyo 2024に参加をしてきました。この記事では、イベントの雰囲気、注目セッション、展示ブースの見どころについてレポートします。
ちなみに筆者はTableau以外の知識がほとんど無いため、Tableauに関する内容が多くなっておりますがご了承ください。笑
目次
イベント概要
Salesforce World Tour Tokyoは、Salesforceの最新技術、ソリューション、成功事例を紹介する年次イベントです。今年も多くの企業や開発者が集まり、最新のトレンドやベストプラクティスを共有しました。
また、今年のテーマは「CRM + AI + データ + 信頼の力でビジネス成長の未来を切り拓こう」となっております。
当日の動き方と注意点
- 1か月前くらいに予約をした基調講演を軸にして、基調講演が入っていない空き時間にブースを回るといった動き方をしていました。私は以下のように2日間で8つの基調講演に加えて、5つの企業の出展ブースとTableauユーザー会、ワークショップ等に参加してきました。
私は1か月前に予約をしましたが、この時点で結構な基調講演が埋まっていたので予約が始まった直後に予約をした方が良いと思います。
- 基調講演では海外の方が英語でプレゼンをすることが多いですが、事前に翻訳機が渡されるので英語がわからなくても安心です!!
ESGやサスティナビリティにSalesforceが注力
- 基調講演の後には毎回アンケートが実施されており、1回のアンケートに対して1本植樹されるというような取り組みが行われていました。
- Salesforceが取り組んでいる環境保護活動や、サスティナビリティ経営についてのブースや基調講演がありました。
Net Zeroってなに??
私はこのイベントに参加するまで知らなかったのですがネットゼロという気候変動に対する取り組みがあるそうです。
ネットゼロは『 企業や組織が排出する温室効果ガスの量を再吸収や削減策を通じて実質的にゼロにする 』という意味です。
ソリューションの紹介 ~Salesforce Net Zero Cloud~
私が興味を持ってお話を伺ったSalesforce Net Zero Cloudを紹介します。
Salesforce Net Zero Cloudは、企業がカーボンニュートラル目標を達成するための包括的な環境影響管理ツールで、企業の排出する二酸化炭素をリアルタイムで確認することができます。(電気、水道や出張等にかかった二酸化炭素などから算出)
Net Zeroを達成することのメリット
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環境保護
・温室効果ガスの排出をゼロにすることで地球環境を保護できる。 -
ブランド価値の向上
・持続可能なビジネスモデルを実践することで、ユーザーや投資家からの信頼を獲得し、ブランド価値が向上する。 -
コスト削減
・エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの導入により、長期的なエネルギーコストを削減できる。
Tableau関連も盛り上がっていた!!
生成AIによるデータビジュアライゼーションの第三波が始まりました!!
今回のワールドツアーではTableau関連の基調講演やブースなども多数あり、 データビジュアライゼーションの第三波として生成AIが導入されたTableau pulseとEinstein Copilot for Tableauが紹介されていました。
第一波 コーディング(複数人で数日間かかる)
第二波 Tableauでドラッグアンドドロップ(個人で数時間かかる)
第三波 生成AIによるビジュアライズ(ビジネスユーザーが瞬時に作成可能)
Tableau pulse | Einstein Copilot for Tableau | |
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対象者 | ビジネスユーザー | アナリスト |
ユースケース | 重要なビジネス指標の変動をリアルタイムで把握 | データの自動分析とレポート作成 |
リリース時期 | リリース済み | 今年の夏頃(英語版) |
特徴 | スマホでも確認可能 | アナリストのサポート役 |
- Einstein Copilot for Tableauのフィールド名を指定しなくてもAIがどのフィールドかを判別してくれるのが凄いと思いました。
- Amazon Quick Sightが先行して生成BI機能をリリースしていたのでいつTableauに実装されるのかと待っていたのでテンションが上がりました!!
Viz Games ~Tableauを用いた熱狂的なバトル~
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制限時間20分のバトル
3人の参加者が20分間の制限時間内で、Tableauのダッシュボードを作成し、分析結果をストーリー形式でプレゼンをするという大会が行われました。この短い時間の中で、各参加者は自分のスキルを駆使して魅力的なダッシュボードを作り上げました。 -
応援が熱い!
各参加者の所属する会社の社員たちの応援がまさにワールドカップの応援団のように熱狂的でした。団扇や自作タオルを持っての応援は、まるでスポーツイベントのような雰囲気を醸し出していました。 -
リアルタイム解説
各参加者の画面がスクリーンに投影され、解説者が各参加者のダッシュボードについてリアルタイムで解説をしていました。私は1年半ほどTableauを業務で利用してますが、解説のおかげでなんとか理解することができました。 -
異次元のクオリティ
短時間にもかかわらず、完成したダッシュボードのクオリティは異次元でした。ビジュアルの美しさとデータの可視化の精度に感動しました。
まとめ
Salesforce World Tour Tokyo 2024は、最新技術やソリューションを学ぶだけでなく、持続可能なビジネスの未来について多くのインサイトを得られる素晴らしいイベントでした。Tableau関連の新技術にも触れ、多くの学びがありました。次回も是非参加したいと思います!
執筆者の自己紹介
森田 光祐(もりた こうすけ)
第一生命テクノクロス株式会社に新卒で入社し、2年間資産運用関連のシステムの保守運用を担当しました。その後、現所属のデジタル企画部では第一生命の先端技術に関するコンセプト検証(PoC)を実施しています。最近では、Tableauを用いたデータの可視化と分析に注力しています。