1.はじめに
Flipbooks
は、コードとその出力を並べて表示し、ステップバイステップでコードに対する出力を説明できるHTMLプレゼンテーションを作成するR
のパッケージです。RMarkdownで記述するためknitr
と表示のためにxaringan
を使用します。
Flipbooks
を使用すると、次のようはプレゼンテーションを作成できます。
コードを追いながら出力を確認できますから、教育関係で重宝しそうですね。
パッケージの詳細は、Flipbooksのページに詳しく書いてあります。ここでは、インストールから簡単な使い方までを紹介します。
2.パッケージのインストール
(1) xaringanのインストール
まず、xaringan
をCRANから取得しインストールします。RStudio
のConsoleから次のようにインストールします。
install.packages("xaringan")
(2)flipbookrのインストール
同じくRStudio
のコンソールから次のようにインストールします。
remotes::install_github("EvaMaeRey/flipbookr")
(3)RStudioを再起動します。
これでインストールは完了です。
3.使ってみる
続いて実際に使用してみます。
(1)テンプレートの読込
手っ取り早いのは、テンプレートを見てみることです。
パッケージのインストールに成功していると、RStudio
にてFile > New File > R Markdown で開くダイアログで From Templeteの中にEmbedding a Mini Flipbook / Pthon Flipbook / A Minimal Flipbook が出現します。
これらがテンプレートです。ここでは、A Minimal Flipbookを選択してみましょう。
(2)HTMLの出力
RStudio
でknit
するとHTMLが出力されます。
内容を確認すると実際の使い方の紹介が実例と共に記述されています。出力の様子をコードと対比させて表示できますので、理解しやすいと思います。特に、グラフなどデータを視覚化する場面で有効そうです。
(3)簡単な例
上に紹介したR
のデータセットirisを使ったグラフは以下のコードで表示されます。
---
title: "Presentation flipbooking"
author: "DiNOV"
date: "2020/04/27"
output:
xaringan::moon_reader:
lib_dir: libs
css: [default, robot, ninjutsu]
---
```{r setup, include = F}
knitr::opts_chunk$set(fig.width = 6, message = FALSE, warning = FALSE, comment = "", cache = FALSE, fig.retina = 3)
library(flipbookr)
library(tidyverse)
```
```{r iris, include = FALSE, fig.height=5}
iris %>%
ggplot() +
aes(x = Sepal.Length) +
aes(y = Petal.Length) +
geom_count(
alpha = .8,
color = "blue"
) +
geom_smooth(method = lm, se = FALSE) +
coord_cartesian(xlim = range(iris$Sepal.Length),
ylim = range(iris$Petal.Length)) +
theme(legend.position = c(.9, .2))
```
`r chunk_reveal("iris", break_type = "auto")`
```{css, eval = TRUE, echo = FALSE}
.remark-code{line-height: 1.5; font-size: 80%}
```
4.最後に
Markdownnの練習と、備忘録も兼ねてFlipbook
の紹介でした。このようなツールを使い、わかりやすいプレゼンテーションや授業をできそうです。