みなさんはふとこう思ったことはことはないでしょうか?
なぜWindows9は存在しないのか?
2012年、Windows8が発売されました。
そして2015年、Windows9が発売されると思いきや
まさかの発売されたのはWindows10。なぜ9と飛ばされたのでしょうか?
Windows9が存在しない理由は公式、つまりMicrosoftは公表していません。
しかし、いくつか思い当たるフシがあるので説明しようと思います。
1.Windows9x系と混同するのを防ぐため
Windowsの歴史について軽く説明します。1995年に発売されたWindows95、
1998年に発売されたWindows98、2000年に発売されたWindows Meは9x系と呼ばれています。
この9x系と9が混同してしまうのを防ぐためにWidows9がない理由としての1つ目の仮説です。
以前アメリカ最大級の掲示板サイトredditにこのような投稿があります。
上記の画像から、Windowsの内部プログラム上で9x系の処理は"Windows 9"で始まるバージョンとして処理されます。
つまり、Windows9も9xと同じように処理されてしまうのです。
このようなプログラムがWindows上にいくつもあり、誤作動を防ぐために
Windows9がない理由の1つとして考えられます。
また、SEOなどのマーケティング的な理由も考えられます。
例えば、Windows9と検索してWindows95の情報が出てきたり、Windows95と検索してWindows9の情報が出てくる可能性があります。
こういった混同を防ぐためにWindows9を飛ばした理由の仮説として考えられます。
2.Windows 8.1のリリース
2つ目に、Windows 8.1のリリースが関係しています。まずはWindows8.1リリースの経緯から説明します。
2012年、Windows8がリリースされたのですがめちゃくちゃ不評でした。不評の原因は
・スタートボタン、スタートメニューが消えたこと
・初心者にとってショートカットキーが使いにくい
などがあります。この問題を解決するために、Microsoftは2013年、Windows8.1がリリースされます。
このWIndows8.1がWindows9が消えた理由と言われています。
どういうことか?
先程、1990年代に発売されたWindows95や98は9x系と呼ばれると説明しました。
実は1990年代、9x系の他にNT系と呼ばれる系統がありました。
NT系はワークステーション向けのOSです。
90年代のMicrosoftはNT系と9x系の両方をサポートしていたのですがこの2つのOSはWindowsXPで統一されます。
NT系のほうが安定性に優れていたため、WindowsXPから内部プログラム、カーネルなどは従来のNT系のものが使われています。
ここで、WindowsにはXP、Vista、7、8、10などのバージョンの他に内部バージョンというものがあります。
内部バージョンは従来のNT系のバージョンから数字が更新されています。
バージョン | 内部バージョン | 法則 |
---|---|---|
Windows 7 | NT 6.1 | 6 + 1 = 7? |
Windows 8 | NT 6.2 | 6 + 2 = 8? |
Windows 8.1 | NT 6.3 | 6 + 3 = 9? |
Windows 10 | NT 6.4 | 6 + 4 = 10? |
上記の表は各OSのバージョンに対する内部バージョンを示す表です。
表を見ると内部バージョンの数字を足すとOSのバージョンになっています。
しかし、Windows8.1も内部バージョンに更新があったため、Windows8.1の次世代のOSは10となるわけです。
これがWindows9が存在しない理由のもう1つの仮説として考えられます。
ネットを見ると他にも
「Windows10は事実上最後のOSとしてリリースされたためキリがいい数字にしたかった」
「7,8,9 → seven,eight,nine → seven,ate,nine → 7が9を食べた、というアメリカンジョーク」
などの理由もありましたが、納得できる理由としては上記の2つの仮説だと思います。
Microsoftが公表していないのであくまで仮説です。真意はわかりません。。
そういえば、iPhone 9もなかったような気がするな・・・