つづきです。
前回の投稿はこちら。。
3.固定IP割り振り
インスタンスを作成した直後はIPアドレスは動的に変化します。つまり、住所がコロコロと変わってしまいます。この状態では、ユーザがアクセスする先がコロコロ変わってしまうため、IPアドレスを固定させます。
画面左上の[サービス]から[EC2]をクリックします。
左のスクロールバーからElastic IPを選択します。
[新しいアドレスの割り当て]ボタンをクリックします。
[割り当て]ボタンをクリックして終了です。
※注意
固定IPアドレスはEC2インスタンスと関連付けなければ、課金対象になり料金が発生します。すぐにEC2インスタンスと関連付けましょう。
インスタンスを停止させる場合は[アドレスの解放]も実施しないと課金されます。
アクションボタンをクリックし[アドレスの関連付け]をクリックします。
「インスタンス」の項目に今作ったインスタンスを選択して[関連付け]をクリックします。
4.ダウンロードしたキーペアへの読み取り権限付与
ダウンロードしたキーペアの秘密鍵(xxxx-key.pem)に、自分のみに読み取り権限を与えます。
秘密鍵(achieve-key.pem)があるディレクトリに移動しましょう。
macの場合、デフォルトでDownloadsフォルダに保存されますので、自分のみに読み取り権限を付与します。
cd ~
cd Downloads
chmod 400 xxxx-key.pem
5.EC2へSSH接続する
EC2とSSH接続をするために、以下のコマンドを実行。
キー名は「xxxx-key.pem」、ユーザ名は「ec2-user」
(デフォルトのユーザ名)です。
ssh -i キー名 ユーザ名@パブリックIP
成功すれば以下のように表示されます。
The authenticity of host 'echeast-1.compute.amazonaws.com (5197)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:46fzHtG4zGNkyQj/vSXgp1ijxoffTK7qNTfYVZmQkJg.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '52.193.249.209' (ECDSA) to the list of known hosts.
__| __|_ )
_| ( / Amazon Linux AMI
___|\___|___|
<https://aws.amazon.com/amazon-linux-ami/2016.03-release-notes/>
6 package(s) needed for security, out of 15 available
Run "sudo yum update" to apply all updates.
[ec2-user@ip ~]$
6.EC2インスタンスの初期設定
EC2に入った状態で、以下のように管理者権限に切り替える。
$ sudo su -
管理者権限に切り替えると、ユーザが以下のように変更される
[ec2-user@ip-1-250 ~]$ sudo su -
[root@ip-172-31-29-250 ~]#
次にパッケージ管理ソフトウェアのyumを最新にします。
$ yum update -y
7.タイムゾーンなど修正
以下のコマンドを実行してタイムゾーンを変更します。
$ ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
$ vi /etc/sysconfig/clock
VIMが開いたら下記のように編集します。
ZONE="Asia/Tokyo"
UTC=false
次にデフォルトで言語がen(English)になっているため、ja(Japan)に変更します。
vi /etc/sysconfig/i18n
VIMが開いたら下記のように編集します。
LANG=ja_JP.UTF-8
次にLinuxOSを、使用する国の環境に最適化するための設定をします。
vi /etc/cloud/cloud.cfg
VIMが開いたら下記のように編集します。
repo_upgrade: none
locale: ja_JP.UTF-8
続いてswap領域を作成します。
サーバを動作させている中で、物理メモリ(RAM)の容量が満杯になった時点で必要になるのがswap領域、、らしいです。
$ dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1M count=1024
$ mkswap /swapfile
$ swapon /swapfile
$ vi /etc/fstab
VIMが開いたら下記のように編集します。
/swapfile swap swap defaults 0 0
8.新規ユーザー作成
デフォルトユーザであるec2-userで開発するのはセキュリティ的に危険であるため、新しくユーザを作成し、今後はそのユーザで開発するようにします。
useraddコマンドでユーザを作成します。
$ useradd app -G wheel
$ visudo
VIMが開いたら下記のように編集します。
%wheel ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
#この行のコメント(先頭にくっついている#のこと)を削除
コメントを解除することで、wheelグループに属するユーザは、パスワードを入力する必要がなくなりました。
つづく。。