UiPathではSAP専用のアクティビティがいくつか用意されており、「トランザクションを呼び出し」もその一つである。
UiPath.Core.Activities.SAP.CallTransaction
現在の SAP GUI ウィンドウで実行されるトランザクション コードまたはプログラムを入力します。
SAPのトランザクションコードとは、処理画面やプログラムを呼び出す文字列や数列で表現された処理コードのことで、SAP画面左上のコマンド項目欄に入力して使用する。
「トランザクションを呼び出し」はこの操作を自動化してくれ、「コマンド項目欄にコードを入力」→「エンターを押して実行」が一つのアクティビティで済むようになる。
一方で、このアクティビティでは出来ないこともある。
SAPにはトランザクションコード以外にも操作を省略できる特殊コードが用意されており、これらもトランザクションコード同様に左上のコマンド項目欄に入力して使用する。
しかし、「トランザクションを呼び出し」で特殊コードを呼び出そうとすると、「トランザクション〇〇は未登録です。」とエラーになってしまう。このアクティビティで呼び出されるのは、あくまでトランザクションコードに限られるようだ。
具体的には
以下がトランザクションコードの一例。これらのコードは「トランザクションを呼び出し」で実行できる。
コマンド | 説明 |
---|---|
SE11 | オブジェクトナビゲーターにアクセスする。 |
VA01 | 受注伝票を新規作成する。 |
FB50 | 仕訳入力を実行する。 |
以下が特殊コードの一例。これらのコードは「トランザクションを呼び出し」で実行できない。
コマンド | 説明 |
---|---|
/n | 現在の画面を終了してトップ画面に戻る。 |
/nex | 確認メッセージ無しで全ての画面を終了する。 |
/i | 現在開いている画面を閉じる。 |
動作環境
UiPath.UIAutomation.Activities 23.10.7
参考