2025年に入り2つの試験を受験し、無事にどちらも合格することが出来た。本記事では、これから受けることを検討している方のためになればと思い、学習方法や試験の所感などについて書いていく。
試験について
「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「PHP8技術者認定初級試験」、この2つは言語としては別物だが、試験としては比較的共通点が多い。
- ITSSでレベル1に相当し、入門的な位置づけに当たる
- 出題範囲と配点、合格点が公開されている(70%が合格ライン)
- 試験形式はCBT形式で、選択式の全40問、試験時間60分
- Odyssey CBTを通して申し込む
- PRIME STUDYで模擬試験が公開されている
受験前の筆者の知識レベル
- Python、PHPはどちらも未経験
- 他の言語でエラーハンドリングやクラスの概念などはある程度理解している
- HTMLはぼんやりわかる
- SQL(DML)はわかる
Python 3 エンジニア認定基礎試験
学習方法
こちらはネット上のコンテンツだけで学習を行った。Python 3 は学習コンテンツが豊富にあり、無料で見られる範囲も多いので、基礎試験であればネットだけでも試験対策としては十分出来るかと思う。
以下は主に参考にしたサイトである。
旧版?の公式チュートリアルはネット上から閲覧できる。分量は多いが出題範囲の章立てと対応しており、これだけでもかなり学習を進められる。
こちらではチュートリアルのポイントがまとめられている。こちらを先に見た方がよいかも。
この他、参考になるサイトは多い。筆者はテキスト派なので使わなかったが、UdemyやYoutubeでも学べそうだ。
模擬試験はPRIME STUDYで三種類公開されており、解説も付いている。
実際にコードを書いて動きが見たい時はpaizaを利用した。
受験本番
結果は上記の通り。全40問なので単純に1問25点とすると3問落としたことになる。こちらはざっくり言うと「思ったよりも簡単」で、試験時間も十分に余った。
注意点としては、本番試験では紙とペンなどのメモ用紙が用意されない。なので、変数の値を追っていく問題や正規表現等で文字列を分解して考えていく問題では頭の中でしっかりと考える必要がある。もし模擬試験を解く際にメモしながら解いている人がいれば、暗算で解くことに慣れておいたほうがよいかもしれない。
PHP8技術者認定初級試験
学習方法
こちらはネット上で試験範囲を網羅的に学習できるようなサイトを見つけられず、書籍を買って学習することにした。
PHP8の問題集も出ているが、お金をケチってPHP7の問題集を中古で購入した。PHP8についてはPHP7の問題集で学習した後にPHP7⇒PHP8の変更点をネット上で学習してカバーしたが、試験においては特にそれで問題なかったと思う。ちなみにPHP8初級試験はPHP 8.0.0 準拠のため、8.1以降のバージョンを追う必要はない(はず)。
以下は主に参考にしたサイトである。
主に参考にしたサイト
PHP8.0の変更点は公式マニュアルに記載されている他、わかりやすくまとめてくれているサイトも多々ある。PHP8対応のコンテンツで学習したならば不要だが、筆者のようにPHP7のコンテンツで学んだ場合は8の変更点をしっかり抑えておきたい。
PHPもマニュアルはネット上から閲覧できるのだが、試験範囲に対応した章立てにはなっていないのでこちらから学習するのは少々しんどい。
模擬試験はPRIME STUDYで公開されている。こちらはPython基礎と異なり一種類のみで解説も無し。
Python同様、実際にコードを書いて動きが見たい時はpaizaを利用した。
試験
結果は上記の通り。こちらも1問25点とすると6問落としている。
PHP初級は受験された方の感想を見ると「思ったよりも難しい」とコメントしている方が多く、私も同じように感じた。ただ、1問1問の難易度が高いというよりは、出題範囲が広くて難しいという感じで、試験時間自体はPython 基礎と同様に比較的余裕がある。メモが使えないのもPython 基礎と同じである。
終わりに
例によって「資格を取ったから実務もバッチリいけます!」とまでは言えないし、ベンダー資格なので受験料も決して安くないが、リスキリングの足掛かりにはなるんじゃないかとは思う。何より、読める言語が増えればITの世界がきっとより楽しくなるはずだ。