概要
UiPath内でコマンドを書いて、結果はクリップボードで受け取ってみます。
1行2行で済む簡単なコマンド向きです。
方法
StartProcessアクティビティを使ってコマンドプロンプトを呼び出し、コマンドを実行させます。
今回はverコマンドを実行して、Windowsのバージョン情報を取得してみましょう。
・アクティビティ:StartProcess
・ファイル名:"cmd.exe"
・引数:"/c ver | Clip
引数の部分にコマンドを記載しています。
先頭の /c
がコマンドプロンプトの起動オプションで、これ以降に書いた文字列をコマンドとして実行します。
末尾の | Clip
で、その前に書いたコマンドの結果をクリップボードに格納しています。
間の ver
はWindowsのバージョン情報を表示するコマンドです。下の画像のように表示されます。
以下のようになります。
コンソールで表示されていたものと同じものが取得できてますね。
今回はverコマンドを例にしていますが、他のコマンドでも同様に取得できます。
補足
気を付ける点として、StartProcessで呼び出したコマンドプロンプトはロボットと非同期で動きます。
既にクリップボードに値が入っているとロボットはそちらを読んでしまうことがあるため、事前にクリップボードに設定アクティビティで中身をクリアしています。
クリップボードから取得アクティビティはクリップボードに値が入ってくるのをタイムアウトまで待つ(=クリップボードが空だと完了しない)ため、事前にクリアしておけばコマンドが終わるまで待ってくれます。
動作環境
- UiPath Studio Pro 2020.4.2
- Windows 10 Home 1903