メッセージボックスや入力ダイアログアクティビティを別ワークフローとして切り出し、分離 (Isolated) して呼び出すことで自分で表示したダイアログを自分で操作できます。
これを利用して、一定時間後に自動で閉じるメッセージボックス等を作ることが可能です。
v21.10.3
で「メッセージボックス」アクティビティには、指定した時間が経過するとメッセージボックスを自動的に閉じることができるプロパティが追加されています。ですので、これ以降のバージョンであれば標準機能を使うことを推奨します。
実装例

並列 (Parallel) アクティビティを使い、入力ダイアログを呼ぶ ワークフロー ファイルを呼び出し (Invoke Workflow File) アクティビティと、それらを操作するアクティビティを並べています。
今回の例では、入力ダイアログが表示された5秒後にロボットが自動的に選択肢を選んでダイアログを閉じます。
5秒以内にユーザーが入力してダイアログを閉じた場合はそちらが優先されます。
並列 (Parallel) アクティビティの設定
条件プロパティにTrueを設定しています。
これによりユーザーが手動で入力ダイアログを閉じた場合でもすぐに処理を進めることができますが、
ダイアログが閉じた時点で並列 (Parallel) が完了することにご注意ください。
今回の例でいうと、ユーザー・ロボットどちらが入力した場合でも並列右側のOKをクリックするアクティビティより後は実行されません。
(上の実行結果でも末尾にある「1行を書き込み」のログが出力されていないのが確認できると思います。)
ワークフロー ファイルを呼び出し (Invoke Workflow File) の設定
分離プロパティにTrueを設定しています。
これにより入力ダイアログが別のプロセスとして動くため、メインのプロセス側から操作できるようになります。
動作環境
UiPath.System.Activities 21.10.4
参考