ここでは、バージョン「22.10」にて追加されたタイマー系アクティビティとそれに関連するTimer
変数について紹介する。
タイマー系アクティビティ
「タイマーを開始」、「タイマーを再開」、「タイマーを停止」、「タイマーをリセット」の4種類で、プロパティはいずれも入力または出力変数にTimer
変数を指定するだけのシンプルなもの。機能もアクティビティ名からイメージ出来る通りである。なお、「タイマーを開始」の説明には「新しいタイマーを作成するか、引数として受け取った既存のタイマーを再開します。」と表示されるが、v24.10.7時点では引数のプロパティはなく再開機能もない。いずれ「タイマーを開始」と「タイマーを再開」を統合するのだろうか。
Timer変数のメソッド
タイマー系アクティビティの入出力変数として、UiPath.Core.Timer
型の変数を使用する。この変数では以下4つのメソッドが使用できる。
-
Elapsed
:タイマーの値をTimeSpan形式で返す -
ElapsedMilliseconds
:タイマーの値をミリ秒(Long形式)で返す -
ElapsedTicks
:タイマー刻みの値(Long形式)を返す -
IsRunning
:タイマーが稼働している場合はTrue、停止している場合はFalseを返す
タイマーの値を取得するアクティビティは用意されていないので、これらのメソッドを使用してタイマーの値を読んでいくことになる。
実行例
注意点としては、「タイマーのリセット」をかけるとタイマーが停止することだろうか。再度計測を始めたい場合は「タイマーを開始」で改めて実行する必要がある。
動作環境
UiPath.System.Activity v24.10.7