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【実験】古いAndroidスマホにDjango開発環境を作ってみました!①

Last updated at Posted at 2025-03-03

はじめに

はじめまして。
工科系の学部4年の学生が引っ越し前に自宅で見つけた9年前のAndroidスマホに、思い付きでDjango開発環境を作ってみた話を

  • TermuxとPython環境の構築(本記事)
  • Djangonのインストールと動作テスト

の2回に分けてご紹介したいと思います。

注意

  • 専門外の学生による実験的な試みです。
  • 本記事ではセキュリティ面や実運用を考慮していません。学習目的の環境構築としてご活用ください。

実験環境について

  • 古いAndroidスマホ(Xperia XZ)
  • Termux(Linux環境をエミュレートするアプリ)
  • Python3 & Django

それでは、実際に行った作業内容を紹介していきたいと思います。

Termuxのインストール

Termuxは、Android向けのターミナルエミュレータアプリで、スマホからLinux環境を実行できる(※語弊があるかも...!!)ツールです。

本記事では、このTermuxを利用してDjangoの開発環境を構築します。
Termuxは、GooglePlayストアからではなく、F-DroidまたはGitHubからのインストールが推奨されています。
これは、GooglePlayストア版の更新が停止しており、最新のバージョンが利用できないためです。
今回はF-Droidからのインストールを行っていきたいと思います。

F-Droidのインストール

F-DroidとはAndroid端末で利用できるフリーかつオープンソースのアプリのリポジトリです。GooglePlayストアと似た機能を持ち、アプリの内容を閲覧、インストール、更新などの機能を持ちます。一方で、商業的な広告や追跡機能のないフリーソフトのみを扱っているのが特徴です。

  1. F-Droid公式サイトにアクセス
  2. F-Droidをダウンロード」をタップし、APKファイルをダウンロード
  3. Androidの設定で「提供元不明のアプリを許可」を有効にする
    ※OSのバージョンによって手順が異なります。こちらの記事を参考に有効化してください。
  4. ダウンロードしたAPKを開き、F-Droidをインストール

注意

  • GooglePlayストアにはないアプリを提供するため、信頼できるソースからのみダウンロードすることが重要です。公式サイト (F-Droid公式) 以外からAPKファイルを取得しないようにしましょう。
  • F-Droid経由でアプリをインストールした場合、GooglePlayストアの自動更新は適用されません。そのため、手動で更新する必要があります。

Termuxのインストール

  1. F-Droidアプリを開く
  2. 検索バーで「Termux」を検索
  3. 最新バージョンを選択して「インストール」をタップ
  4. インストール完了後、Termuxを開いてセットアップを開始

Python環境の構築

Termuxをインストールしたら、次にPython環境をセットアップしていきます。
DjangoはPythonで動作するため、まずはPythonの実行環境を整えます。

TermuxでのPythonのインストール

Termuxでは、パッケージ管理システム pkg を使用して、簡単にPythonをインストールすることができます。

  1. パッケージを最新の状態に更新
    まず、Termuxを開いて以下のコマンドを実行し、パッケージリストを最新にします。

    apt update && apt upgrade -y
    

    このコマンドを実行すると、Termux内のすべてのパッケージが最新の状態になります。
    特に、古いパッケージのままだとPythonのインストール時にエラーが出る可能性があるため、事前に最新の状態にしておきましょう。

  2. Pythonのインストールと確認
    次にPythonをインストールします。

    pkg install python -y
    

    このコマンドにより、最新のPython3がインストールされます。
    続いて、インストールが完了したら、Pythonのバージョンを確認します。

    python --version
    

    出力例:

    Python 3.10.6
    

    上記のように 3.x.x の形でバージョンが表示されたら成功です。

  3. pipのインストールと確認
    pipはPythonのパッケージ管理ツールで、Djangoやそのほか様々なパッケージのインストールに使用します。
    通常TermuxのPythonには最初から含まれていますが、念のため確認しましょう。
    ①pipのバージョン確認

    pip --version
    

    出力例:

    pip 22.2.2 from /data/data/com.termux/files/usr/lib/python3.10/site-packages/pip (python 3.10)
    

    もし、pip コマンドが認識されない場合は、以下を実行してインストールできます。

    pkg install python-pip -y
    

    また、pipを最新のバージョンにしておくとよいです。

    pip install --upgrade pip
    
  4. 仮想環境(venv)のインストールと設定
    まず、仮想環境を作成するための venv モジュールが利用できるか確認します。
    Python 3.3以降では、標準で venv が組み込まれていますが、もし venv がない場合は python-venv パッケージをインストールしてください。

    pkg install python-venv -y
    

    次に、Pythonのバージョンを確認して、venv が利用可能かチェックします。

    python -m venv --help
    

    エラーが出なければ venv は正しくインストールされています。
    以上で環境の構築は完了です!
    Django開発用の任意のディレクトリを作成し、仮想環境を有効化しましょう。
    仮想環境の構築はこちらの記事を参考にしました。

まとめ

本記事では、古いAndroidスマホに、TermuxPython の環境を構築しました。
次回は、Djangoのインストールとプロジェクトの作成、動作確認までを行いたいと思います。

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