はじめに
Salesforceの開発者にとっては、「Salesforce DevTools」は欠かせないツールです。
本記事では、「Salesforce DevTools」の概要と基本的な機能について解説をしていきます。
Salesforce DevToolsとは
Salesforce DevToolsとは、Salesforceの開発者向けの機能を盛り込んだ、Chromeの拡張機能のこと。
当該拡張機能のインストールは下記から実施可能。
-
Chrome Web StoreからSalesforce DevToolsをインストール
※Chromeの拡張機能だが、Edgeに対してインストールすることも可能。
基本的な機能の紹介
Salesforce DevToolsでは、以下のような機能が使用できる。
1. 各種定義書の自動生成
- Salesforce内の下記の定義書を作成することが可能。
- オブジェクト定義書
- ページレイアウト定義書
- リストビュー定義書
- ER図
- 対象オブジェクト(リストビュー、詳細画面など)をブラウザ画面上で開き、Salesforce DevToolsからワンクリックで定義書をExcel形式でダウンロードできる。
2. SOQLのクイック自動生成、データエクスポート
- 開発者コンソールのSOQL機能をさらに使いやすくしたQuery Editor。使い勝手が良い点として、項目ラベルとAPI参照名を確認しながらSOQL文を作成できることが挙げられる。
- また、クエリ結果をそのままExcelとしてエクスポートできる。
3. オブジェクトの検索
- その名の通り、組織内のオブジェクトを検索することが可能。また、該当のオブジェクトに対する主要ページに簡易に遷移することが可能。具体的には下記の通り。
4. オブジェクトのAPI参照名の表示・非表示機能
5. カスタム項目の一括編集、一括削除、一括コピーおよび他のオブジェクトへのコピー作成機能
- Salesforce DevToolsから[Object Fields]を押下すると、項目の一覧を参照することができる。
- この画面上では、カスタム項目に対して、一括編集・削除、他オブジェクトへのコピーが可能。
まとめ
- Salesforceでは、オブジェクトの情報を参照するためには、その都度細かい画面遷移が必要である。Salesforce DevToolsを使えば、より少ない操作でオブジェクトの全体像を把握できる。
- 定義書の出力機能は魅力的であるものの、実案件では、このフォーマットがそのまま使用されることはなさそう。