かつては請求書のファイリング、POの処理、帳簿のバランスを取ることだけを主としていた財務チームにとって、単純に数字を計算する時代は過ぎており、財務部門は進化を遂げ、戦略的な経営判断を下す際の重要なアドバイザーとして見なされるようになってきています。

理想は、作業時間の大半を、ビジネスにとって重要な問いに答えることに費やすこととされており、例えば、来年はどこに製品の成長を集中させるべきか？どこに支出の優先順位を置くべきか？どうすればすぐにコスト削減できるか？など。財務部門が会社にとって貴重な戦略的パートナーである一方で、ビジネスリーダーからのその場限りな要求に素早く答える能力も求められます。しかし、多くの場合において財務チームはこれらのアドホックな問いに対して、品質とスピードを担保し続けるのは困難とされています。

マッキンゼーによると、財務チームの過去10年間におけるベストプラクティスを検証した結果、先進的な財務チームは、この種のアドホックなリクエストに優先順位をつける方法を発見したと発表しています。財務リーダー達は、一般的な財務部門と比較して、付加価値作業へ非付加価値作業に対して19％多くの時間を費やしているそうです。

では、多くのチームがこうしたアドホックなビジネス要求に多くの時間を避けないのでしょうか？

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データへの落とし込み

通常の報告では、これらの種類の質問の多くに答えることができますが、通常はより深い分析が必要です。これは、アクセス困難で理解しにくいビジネスデータソースとの接続とデータの総合を意味します。

これらの種類の質問に関連する主な課題のほとんどは効率性です。効率的なデータ共有や協力プロセスの欠如により、限られたリソースが回答を見つけるのに時間がかかります。以下に、財務チームが通常効率を失う主な領域をいくつか挙げます。

ビジネスデータの追跡に時間がかかる

多くのチームはビジネスデータソースの所有権を持っていないため、データを検索したり、取得を待つだけの無駄な時間を費やしています。これは、IT部門やデータエンジニアリングチームに特別なパイプラインの構築や特定のビジネスデータベースへのアクセス許可の付与を依頼することを意味するかもしれません。また、ビジネスリーダーがスプレッドシートを送るのを数日待つこともあります。どのような状況であっても、異なるチームがデータソースを所有している場合、アドホックなリクエストに対する必要なデータを見つける事は悪夢となるでしょうか。

Dataikuには、クラウドデータベースからOracleやSAPに至るまで、場所に関係なく複数のネイティブデータコネクタが備わっています。Salesforceのようなビジネスデータソースも事前に構築されたプラグインを使用することで簡単に接続ができます。

フラットファイルからSQLデータベース、クラウドストレージなど、組織全体のデータに接続

分析を始める前に、データの謎を解く

一度データを入手しても、特定の定義やスキーマが何を意味するのかをビジネスSMEと明確にしなければならず、その意味を本当に理解しているのか疑問が残るかもしれません。また、必要なデータをようやく見つけたとしても、その数値がどのような手法で作成されたのか、あるいは他のチームが使用しているものと同じなのか、必ずしもわかりません。例えば、「それは正しいバージョンなのだろうか？」という疑問と同じように。

データへの接続からデータ定義の共有理解まで、Dataikuはチームやデータソース間でより良いコラボレーションを実現するために設計しています。データに対するあらゆる変換の概要を示す包括的なビジュアルフロー、プロジェクト目標の概要を示すWiki、誰がいつ何をしたかを示すアクティビティトラッカーにより、アナリストからビジネスSME、データサイエンティストに至るまで、誰もがデータに対する共通の理解を持つことができます。

Wikiは、利害関係者を同じページ上で集め、プロジェクトに関する重要な情報をチームメンバーに分かりやすく伝えるために活用できる

チームは過去の仕事を再利用できない

多くの場合、これらのリクエストは一意的なものではなく、過去の別の時点でリクエストされたものでもあります。つまり、前回の作業の多くを再利用できる可能性があり、チームはゼロから始める必要がないのです。しかし、たとえ時間をかけてその質問に最初に答えた担当者を見つけたとしても、その担当者は会社を辞めてしまっていたり、分析をどのように完了したかを忘れてしまっていたりすることがよくあります。

このようなことは、チームが分析よりもデータ収集に多くの時間を費やし、通常のレポーティング活動を完了する時間が減り、答えをすぐに出せないために上級利害関係者との関係が損なわれる危険性があることを意味しています。

Dataikuを使えば、データセットの結合、レコードの重複排除、スプレッドシートで行うすべての変換を、時間を節約できるビジュアルレシピで簡単に実行できます。さらに、プロジェクト、データセット、ダッシュボードなどの検索可能なカタログを通じて、過去の作業を再利用します。

ビジュアルジョインレシピの例

カタログから過去のデータセットやプロジェクトなどを簡単に探すことが可能

より良いビジネスパートナーへ

Dataikuは、付加価値の高いビジネスリクエストに答えられるよう、チームの効率化を支援します。さらに、セルフサービスアプリケーションやインタラクティブなダッシュボードによって、これらの洞察を広く利用できるようにすることも簡単です。Dataikuで作成したものでも、TableauやClicksenseなどのBIツールに送信したものでも、簡単にインサイトを作成し、関係者と即座に共有することができます。

簡単に構築可能なダッシュボードで、関係メンバーにデータの洞察をスピーディに共有

財務チーム向けDataikuのご紹介

Dataikuにより財務チームのアナリティクスとレポーティングプロセスの効率化を進める方法は、こちらのEBOOKから詳細をご確認いただけます：

原文はこちら：Finance Teams: Take the Pain Out of Ad-Hoc Business Requestshttps