「この数字はどこで手に入れたんだ?」という問いは、財務チームのアナリストにとっては避けたいものですが、よくある質問です。誰かが答えを持ってるのでしょうが、そのファイルがどこに保存されているのかを追跡するには、スプレッドシートファイルを検索したり、担当者とコミュニケーショをとったり、最終的に必要なものを見つけるのに何時間も費やし、長く骨の折れるプロセスであることが大半です。
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監査や(SOXやIFRSのような)規制遵守の確保といったより利害関係の強い状況では、財務チームは複数のソースからデータを取得し、規制分析のために要約などを行うかもしれません。
数値に食い違いが生じると、アナリストや会計士はあらゆるドキュメントを探し回って、その対応に奔走することになります。最終的には、特定のファイルに埋もれているエラーを見つけ、監査人や規制当局をひとまず満足させるに十分な情報を提供します。
しかし、財務チームは、バージョン管理、監査可能性、より良いデータリネージュなどに関する根本的な問題を修正しないことが多く、次の監査やコンプライアンスレポート作成時に同じ問題が再発し、このサイクルを毎回繰り返します。
財務報告への影響
このような経験をお持ちの場合、貴社は脆弱な内部統制環境を運用し、不必要なリスクにさらされ、財務報告を作成する際に奔走するという、不毛なサイクルを繰り返している可能性があります。
常に直面しているリスクとして、次の内容が含まれることが考えられます:
- 数値の不正確さや齟齬の見落としにより監査が増加する
- 規制コンプライアンスに抵触し、レピュテーションへの影響やさらなる精査はもちろんのこと、会社に多額の罰金が課されるリスクがある
- 社内の利害関係者から投資家まで、財務プロセスや報告に対する信頼を失う
- ローカルマシンからのレポートやプロセスによるエンドユーザーコンピューティング(EUC)リスク
コンプライアンス対応と監査受け入れまでの時間の短縮
財務報告に関する規制要件へのタイムリーな準拠を確保することは、財務チームにとってすでに業務上の大きな負担となっています。さまざまな事業部門のアナリストがERPシステムやその他のデータベースから手作業でデータを取り出し、ノートPC上のスプレッドシートで操作し、報告書をまとめる場合、これらの報告書には一貫性のないデータが含まれることが多く、前述の不毛なサイクルにつながります。
多様なソースからのデータを素早く組み合わせることができ、そのアクションが追跡可能で、文書化され、他のチームメンバーが簡単に見ることができる、そんな一元化された分析ワークベンチにさまざまなチームをまとめることを想像してみてください。ここでDataikuの登場です。
信頼できるデータへのアクセスが増えることで、チームはより一貫性のある正確なレポートを作成できるようになります。全員が同じバージョンの財務データに基づいて作業することで、事業部門間の財務管理を標準化し、監査により迅速に対応できるようになります。
財務チームがDataikuでリスクを軽減
Dataikuなら、まさにそれが可能です。監査証跡、ユーザーアクティビティートラッカー、データ上で行われた操作のビジュアルフローを自動的に文書化することで、各データ、プロセス、プロジェクトの更新を追跡し、検証することができます。
チームは、データに対して何が行われたか(そして誰が行ったか)を確認することも含め、一元化された場所で簡単にコラボレーションすることができます。デフォルト機能のユーザーコントロールにより、要件に応じてプロジェクトへのアクセスを制限することもできます。
フローのドキュメントを生成する機能(フロードキュメントジェネレーター:上の写真)により、データフロー内のすべてのスナップショットを素早く作成し、必要に応じて更新することができます。プロジェクトバンドルとして、パイプラインやプロジェクトの成果物の標準化されたスナップショットをまとめることができ、これが中央レジストリに保存されるため、簡単に追跡できます。また、Dataikuを活用することで、記述統計や機械学習を用いて、正式な監査の前に異常値を予測・特定し、時間と不要なストレスを節約することもできます。
Dataikuは、財務レポートの作成に必要な分析時間を短縮し、プロセスの監査性を高めることができます。これらのことは、財務チームにとって、ストレスの軽減、慌ただしさの軽減、一貫性の向上を意味します。
財務チームでDataikuをどのように利用いただけるか、ぜひご覧ください。
原文: Accelerate Time-to-Compliance & Auditability in Financial Reporting