#RTKlibのダウンロード
まずさいしょにRTKlibのダウンロードをするのですが、これがなかなか厄介です。
RTKlib-GitHubをダウンロードし解凍するまではいいのですがbinディレクトリーが空っぽなので、RTKlib_bin/rtklib_2.4.3-GitHubをダウンロードし解凍し、binディレクトリーに移動させなければなりません。
#電子基準点のデータの取得
電子基準点のデータを取得するためには国土地理院のサイトに登録しなければなりません。
電子基準点データ提供サービス-国土地理院にアクセスし、「電子基準点 観測データ取得」に進み新規登録します。アカウントを持っている場合はそのままログインでかまいません。
##電子基準点の座標値の取得
国土地理院のサイトにログインし、同意画面で同意するとこのような画面になります。
ここで取得したい電子基準点を地図から選択します。
選択すると、画面右に局番号というものが表示されるので、覚えておきます。
その後、画面右上の「各種データ」から「日々の座標値[F3]」に進みます。
そして観測点番号というところに局番号を入力し電子基準点表示のボタンを押すと画面の上のほうの「電子基準点」のところに自分の入力した電子基準点が表示されるので、ダウンロードを押します。
するとこのような画面になります。
.posファイルをクリックしてダウンロードします。
ダウンロードされた.posファイルは拡張子を.txtに変更するだけで閲覧することができます。
##観測データのダウンロード
先ほど使った地図の画面に戻ります。
ここで取得したい電子基準点を地図上で選択したら左側のダウンロードのボタンを押します。
するとこのような画面になるので
今回は1日の観測データをプロットしたいので「1日毎のデータダウンロード」を選択し、観測したい日付に開始日と終了日を入力し、「衛星」はGRJEを選択します。その後「1日毎のデータダウンロード」に進みます。
この画面の「観測ファイル」と「衛星軌道情報ファイル」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは.tarと.gzになっているため7-zipを使って解凍します。
#データのプロット
ここからが本題ですがやることは上の2つより複雑ではありません
RTKlibのbinディレクトリーにある、RTKpost.exeを起動します。
OptionsでQZSSにチェックを入れます。
その後RINEX OBSに取得した観測ファイルを解凍したものを指定します。
RINEX NAVには衛星軌道情報ファイルを解凍して出てきた末尾がqとnのものを指定します。
Solutinに.posファイルを指定します。
そしてExecuteを押してover writeのokを押した後Plotを押すとプロットされた画面が出てきます。
以上で終了です。
##もうちょと詳しく
右上の歯車を押すとプロット画面の細かい設定ができます。
原点を設定するにはCoordinate OriginでLat/Lon/Hgtを選択しLat/Lon/Hgtに一番最初に確認した.posファイルの座標を入力すればよいでしょう。
show statisticsをonにすると原点の座標(ORI)や平均のずれ(AVE)や標準偏差(STD)などが出てきます。
表示するデータをGnt TrkからPositionにすると時系列ごとの緯度経度高度のデータが表示されます。