なぜこの記事を書いたのか?
AWS-SAP の試験問題を解いていて、会社のWindows システムが動くオンプレミス環境からAWS にストレージデータのバックアップを取るとき、低コストの要件に対してストレージサービスで「Amaozn FSx for Windows ファイルサーバー」ではなく「Amazon Storage Gateway ファイルゲートウェイ + S3」が正解となる理由が分からなかったからです。
結論としては、「Amazon Storage Gateway ファイルゲートウェイ + S3」のほうがコストが安いので、「データのバックアップ」のような要件に対して必要な性能を満たしていればWell-Architected な選択と言えます。
Amazon Storage Gateway ファイルゲートウェイ + S3 と、Amaozn FSx for Windows ファイルサーバー の比較
項目 | Amazon Storage Gateway ファイルゲートウェイ + S3 | Amazon FSx for Windows ファイルサーバー |
---|---|---|
ストレージタイプ | オブジェクトストレージ | ファイルストレージ |
ファイルアクセス | S3 API または Storage Gateway ゲートウェイ | SMB/NFS プロトコル |
オンプレミスとの統合 | オンプレミスファイルサーバーをクラウドに拡張 | オンプレミス Active Directory との統合 |
スケーラビリティ | 数 TB から数 PB までスケール可能 | 数 GB から数百 TB までスケール可能 |
パフォーマンス | アクセス頻度によってパフォーマンスが変化 | ワークロードに合わせてパフォーマンスを調整可能 |
コスト | データ量に基づいて課金 | 使用したストレージと IOPS に基づいて課金 |
管理 | Storage Gateway の設定と管理が必要 | フルマネージドサービス |
可用性 | 99.9% の可用性 | 99.99% の可用性 |
セキュリティ | S3 のセキュリティ機能を利用 | Windows ファイルサーバーのセキュリティ機能を利用 |
用途 | 大容量データのバックアップ、アーカイブ、災害復旧 | ファイル共有、コラボレーション、アプリケーションデータ |