Javaのリテラルは、プログラムの基本となる要素です。この記事では、サンプルコードを通じて、リテラルの使い方や特徴を丁寧に解説します。2024年をテーマにした具体例を用いて、Javaの基本的なリテラルについて学んでいきましょう。
サンプルコードの概要
この記事で使用するサンプルコードは以下のとおりです。
public class Person {
public static void main(String[] args) {
// 1. 文字リテラルと文字コード
char yearStart = '2'; // 文字リテラル
char yearEnd = '4';
System.out.println("2024年の始まりは: " + yearStart);
System.out.println("2024年の終わりは: " + yearEnd);
System.out.println("文字コード: '2'は " + (int) yearStart);
// 2. 文字列リテラル
String yearString = "2024年";
System.out.println("今年は " + yearString + " です。");
// 3. エスケープシーケンスを使った特殊な文字
System.out.println("2024年の祝日リスト:\n\t1月1日: 元日\n\t12月25日: クリスマス");
System.out.println("ファイルパス例: C:\\2024\\calendar.txt");
// 4. 整数リテラル
int year = 2024;
System.out.println("西暦: " + year);
// 5. 浮動小数点数リテラル
double pi = 3.14159; // 通常のリテラル
float discountRate = 2.5f; // サフィックスを付けてfloat型
System.out.println("2024年の割引率: " + discountRate + "%");
System.out.println("円周率 (参考値): " + pi);
// 6. 数値リテラルにサフィックスを付けて型を指定
long population = 7800000000L; // long型
System.out.println("2024年の世界人口 (推定): " + population + "人");
// 7. 数値リテラルに桁区切り文字
int japanPopulation = 125_800_000; // 桁区切りで可読性向上
System.out.println("2024年の日本の人口: " + japanPopulation + "人");
// 8. 論理値リテラル
boolean isLeapYear = true; // 2024年はうるう年
System.out.println("2024年はうるう年か？: " + isLeapYear);
}
}
詳細解説
1. 文字リテラルと文字コード
char 型は単一の文字を扱います。このコードでは、2024年を構成する文字 '2' と '4' を使用しています。また、文字の Unicodeコードポイント を (int) で取得可能です。
char yearStart = '2';
System.out.println("文字コード: '2'は " + (int) yearStart);
出力結果:
文字コード: '2'は 50
2. 文字列リテラル
String 型は文字の集まり（文字列）を表現します。このコードでは「2024年」という文字列を扱っています。
String yearString = "2024年";
System.out.println("今年は " + yearString + " です。");
出力結果:
今年は 2024年 です。
3. エスケープシーケンス
エスケープシーケンスを使用すると、特殊文字を表現できます。
-
\n: 改行 -
\t: タブ -
\\: バックスラッシュ
System.out.println("2024年の祝日リスト:\n\t1月1日: 元日\n\t12月25日: クリスマス");
System.out.println("ファイルパス例: C:\\2024\\calendar.txt");
出力結果:
2024年の祝日リスト:
1月1日: 元日
12月25日: クリスマス
ファイルパス例: C:\2024\calendar.txt
4. 整数リテラル
整数リテラルはint型の数値として記述します。例では西暦を整数で表現しています。
int year = 2024;
System.out.println("西暦: " + year);
出力結果:
西暦: 2024
5. 浮動小数点数リテラル
小数点を含む数値は、double（デフォルト）または float 型で表現します。float 型にはサフィックスとして f が必要です。
double pi = 3.14159;
float discountRate = 2.5f;
System.out.println("円周率: " + pi);
System.out.println("割引率: " + discountRate + "%");
出力結果:
円周率: 3.14159
割引率: 2.5%
6. 数値リテラルにサフィックスを付けて型を指定
long 型などの特定の数値型を明示するためにサフィックスを付けます。
long population = 7800000000L;
System.out.println("世界人口: " + population);
出力結果:
世界人口: 7800000000
7. 数値リテラルに桁区切り文字
桁区切り文字 _ を使用すると、大きな数値を読みやすく記述できます。
int japanPopulation = 125_800_000;
System.out.println("日本人口: " + japanPopulation);
出力結果:
日本人口: 125800000
8. 論理値リテラル
論理値リテラルは true または false のいずれかです。ここでは、2024年がうるう年であるかを示しています。
boolean isLeapYear = true;
System.out.println("2024年はうるう年か？: " + isLeapYear);
出力結果:
2024年はうるう年か？: true
まとめ
このコードを通じて学べること:
- Javaのリテラルの種類（文字、文字列、数値、論理値など）
- エスケープシーケンスや桁区切り文字の実用例
- 型を明示するサフィックスの使い方
リテラルは、Javaの基本構造を支える重要な要素です。2024年をテーマにしたサンプルコードを活用し、実際に動かしながら理解を深めてください。