21
38

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

AutoML(PyCaret)を使ってみた

Last updated at Posted at 2021-01-13
  • 製造業出身のデータサイエンティストがお送りする記事
  • 今回はDataRobotみたいなライブラリー(PyCaret)があったので使ってみました。

##はじめに
過去に回帰モデルの手法を実装してみましたが、複数のモデルを簡単に比較できると楽だなと思っておりました。世の中のツールではDataRobotと呼ばれるツールがあるのですが、高くて買えないためPythonで似たようなライブラリーが無いかなと思って探していたらPyCaretという機械学習のモデル開発においてデータ前処理や可視化、モデル開発を数行のコードで出来てしまうライブラリを発見しました。

##PyCaretを使ってみた

ライブラリーのインストールは下記で簡単にできます。

pip install pycaret

必要なライブラリーとデータを読み込んで、PyCaretを起動させます。
今回もUCI Machine Learning Repositoryで公開されているボストン住宅の価格データを用いて実施しますが、PyCaret’s Data Repository では、約50種類のデータセットが提供されています。

PyCaretの引数は下記です。

  • 第一引数:解析に用いる data(読み込んだデータ)
  • 第二引数:予測に用いる目的変数の名称
  • 第三引数:分析から外す説明変数の名称
# 必要なライブラリーのインポート
import pandas as pd
from pycaret.regression import *

# データセットの読込み
from pycaret.datasets import get_data 
boston_data = get_data('boston')

# PyCaretを起動
exp1 = setup(boston_data, target = 'medv', ignore_features = None, session_id=1498)

スクリーンショット 2021-01-13 16.06.23.png

起動すると、投入したデータに対するデータ型の予測結果が表示されます。
きちっと中身を自分でも確認する必要があります。
問題がなければ、下の白枠にカーソルで「Enter」を押します。

スクリーンショット 2021-01-13 16.08.10.png

セットアップが完了します。session_idで乱数シードを固定できます。

次にモデルを構築します。

# モデルの構築
compare_models()

スクリーンショット 2021-01-13 16.11.19.png

「CatBoost Regressor」や「Gradient Boosting Regressor 」、「Ridge Regression」など主要な回帰モデルを自動で作成し、評価指標も自動で計算してくれます。

ただし、現状はハイパーパラメータのチューニングまでは実施されていません。

次にモデル構築時に交差検証をデフォルトでは10回実施してくれておりますので、その結果を確認してみようと思います。
今回は一番精度の良かったcatboostを選択します。

# catboostのモデルを確認
catboost = create_model('catboost')

スクリーンショット 2021-01-13 16.14.48.png

次にハイパーパラメータのチューニングを実施します。
パラメータのチューニング方法はランダムグリッドサーチになります。

# catboostのモデルを最適化
catboost_tuned = tune_model(catboost, optimize = 'MAE')

スクリーンショット 2021-01-13 16.20.04.png

次に解析結果を確認します。

# 解析結果の確認
evaluate_model(catboost_tuned)

スクリーンショット 2021-01-13 16.20.59.png

「Hyperparameters」で最適化後のハイパーパラメータの値を確認することができます。
「Residuals」で残差分析の結果を確認できます。

スクリーンショット 2021-01-13 16.22.29.png

「Prediction Error」で予測精度を確認できます。

スクリーンショット 2021-01-13 16.23.18.png

「Cooks Distance」でクックの距離を確認できます。クックの距離とは、「i番目の観測値を使用して計算された係数と、観測値を使用しないで計算された係数との間の距離に対する測度」です。

スクリーンショット 2021-01-13 16.24.05.png

他に「Feature Importance:変数重要度」や「Learing Curve:学習曲線」、「Validation Curve:木の深さによる予測精度の変化」等を確認できます。選択した手法によって分析できる内容は異なります。

最後にアンサンブル学習などもできます。

# アンサンブル学習
lgbm = create_model('lightgbm')
xgboost = create_model('xgboost')

ensemble = blend_models([lgbm, xgboost])

スクリーンショット 2021-01-13 16.31.44.png

##さいごに
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
こんな便利なライブラリーがあるとは知りませんでした。DataRobot無くても十分満足できる解析ができますね。

訂正要望がありましたら、ご連絡頂けますと幸いです。

21
38
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
21
38

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?