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[2024.03.12更新!]Azure OpenAIで画像生成AI「DALL-E」がAPIで実行できるようになったので試す

Last updated at Posted at 2023-09-06

2024.03.12Update!!

SNSで仲良くさせていただいている方から、質問でこの記事の情報がDALL E3には対応していないことがわかりました。

せっかくなのでDALL-E 3のフローを追記したいと思います。

2024.03.12時点の実証情報です

ざっくり手順

  1. DALL-E 3に対応したリージョンでモデルをデプロイ(手順は省きます)
  2. Power Automateの設定

DALL-E 3に対応している地域(2024.03.12時点)

  • SwedenCentral リージョンに作成された Azure OpenAI リソース

DALL-E 3の場合、APIを利用した際の戻り値が異なります。
以前の私の記事で進めると、ここが罠になりますのでご注意ください。

シンプルなPower Automateの例

  1. Power AppsからPromptを送信
  2. 作成アクションでエンドポイントを設定
    1. Secure InputsをOn
  3. 作成アクションでAPIキーを設定
    1. Secure InputsをOn
  4. Azure OpenAIにHTTP要求を送信
  5. JSONの解析
  6. Power Appsに、生成された画像のURLを渡す

image.png

DALL-E 2との違い

APIの戻り値のみ異なります。HTTP 詳細は割愛。
DALL-E 2は一度要求を送信し、画像が生成されるまでステータスを確認し、作成完了まで待機する必要がありましたが、DALL-E 3 は不要になります!

上記が起因し、フローも非常にシンプルです。

スキーマはこちら!

Shema.json
{
    "type": "object",
    "properties": {
        "created": {
            "type": "integer"
        },
        "data": {
            "type": "array",
            "items": {
                "type": "object",
                "properties": {
                    "content_filter_results": {
                        "type": "object",
                        "properties": {
                            "hate": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "self_harm": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "sexual": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "violence": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            }
                        }
                    },
                    "prompt_filter_results": {
                        "type": "object",
                        "properties": {
                            "hate": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "profanity": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "detected": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    }
                                }
                            },
                            "self_harm": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "sexual": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            },
                            "violence": {
                                "type": "object",
                                "properties": {
                                    "filtered": {
                                        "type": "boolean"
                                    },
                                    "severity": {
                                        "type": "string"
                                    }
                                }
                            }
                        }
                    },
                    "revised_prompt": {
                        "type": "string"
                    },
                    "url": {
                        "type": "string"
                    }
                },
                "required": [
                    "content_filter_results",
                    "prompt_filter_results",
                    "revised_prompt",
                    "url"
                ]
            }
        }
    }
}

Power Appsに生成された画像のURLを返す場合、戻り値が原則Arrayになっていますので、
一枚物を想定し、下記の通り実証では設定しています。

image.png

outputs('JSON_の解析')?['body']?['data'][0]?['url']

上記をイメージコントロールに設定すれば、Power Appsでも表示されます。
是非試してみてください!

2024.03.12更新分はここまで!

■ 以前の記事はこちらから!

以下の記事は DALL E2に対応

2023.09.05に発表されたようですが、画像生成AI「DALL-E」がAPIで実行できるようになりました。

2023.09.05時点ではプレビュー機能です

さっそくなので公式レファレンスを読み解いて、Power Automateで実装したいと思います。

1. Azure OpenAIをデプロイ

まず最初にAzure OpenAIをAzureでデプロイする必要があります。
対象地域は現在eastusのみ(重要

ここらへんは割愛して、デプロイ後から解説します。

まずはKeyとEndPointを取得する

デプロイが完結したら、まずはKeyEndPointを控えます。

image.png

情報漏れを起こさないように注意しましょう

2. レファレンスからAPIの呼び出し方を読み解く

さて、公式レファレンスを読み解いていきましょう。

image.png

Pythonのサンプルコードがあるので、引用・転記します。

import requests
import time
import os

api_base = '<your_endpoint>'  # Enter your endpoint here
api_key = '<your_key>'        # Enter your API key here

# Assign the API version (DALL-E is currently supported for the 2023-06-01-preview API version only)
api_version = '2023-06-01-preview'

# Define the prompt for the image generation
url = f"{api_base}openai/images/generations:submit?api-version={api_version}"
headers= { "api-key": api_key, "Content-Type": "application/json" }
body = {
    "prompt": "a multi-colored umbrella on the beach, disposable camera",  # Enter your prompt text here
    "size": "1024x1024",
    "n": 1
}
submission = requests.post(url, headers=headers, json=body)

# Call the API to generate the image and retrieve the response
operation_location = submission.headers['operation-location']
status = ""
while (status != "succeeded"):
    time.sleep(1)
    response = requests.get(operation_location, headers=headers)
    status = response.json()['status']
image_url = response.json()['result']['data'][0]['url']

print(image_url)

ここから読み解ける手順としては下記の通り。

  1. Azure OpenAIのEndPointを組み合わせたURLにPOSTメソッドでAPIをたたく
  2. 結果となる画像データは即座には出てこないので、opelation_locationに対してGETメソッドを実行し、完了するまで繰り返す。(完了していない場合は待機する)

というイメージになります。

3. Power Automateに書き換えてみる

Power Appsに実装する前提でフローを作ってみます。
エラー処理を考えない、サンプルコードを起こしたフローがコチラ!

■ 全体図

image.png

■ Do Untilの中身

image.png

1. Power AppsからPromptを受け取る

image.png

まずは画像生成AIの肝となるテキストを取得します。
画像の出力する枚数やサイズ感も指定できますが、一旦例として挙げるのはpromptのみ引数とする方法とします。

2. API Keyを変数に格納する

情報漏れにお気をつけください。

image.png

3. 画像生成AI「DALL-E」を実行する

HTTP要求を送信します。

image.png

方法POST

肝心なところはURLですね。

{EndPoint}openai/images/generations:submit?api-version=2023-06-01-preview

{EndPoint}は、AzureのKey and Endpointで控えたエンドポイントに置き換えてください。
この形で組み立てるURLが画像生成AI用のURLになります。

上記の値をそのままURLに全て入れてクエリの部分は無くしても良いですし、?api~を削って、クエリに書く方法でも好みで構いません。

■ ヘッダー

Key Value
api-key 控えたKey
Content-Type application/json

■ クエリ(URLから?api~を省く場合

Key Value
api-varsion 2023-06-01-preview

■ 本文

body
{
  "prompt": "@{triggerBody()['text']}",
  "size": "1024x1024",
  "n": 1
}

Keyに対する値については、レファレンスで見つけきれないため、断定は避けます。
試しながら値を調整してみてください。

画像は即座に生成されない

ある種その通りですが、promptを渡し、画像が生成されるまで一定の時間がかかります
そして結果を取得するために、今回POSTした要求から、operation_locationという値を控えておく必要があります。

この値はヘッダーに含まれる値です。

4. 結果を取得するためのURLを変数に格納する

operation-location
@{outputs('HTTP DALL-Eの開始')['headers']?['operation-location']}

image.png

5. Do Untilの状態を表す変数を宣言する

そして、後続のDo Untilの状態を判定する変数を先に宣言しておきます。

image.png

6. Do Until 画像が生成されるまで待機と処理を繰り返す

operation-locationに繰り返し、HTTP要求を送信し、処理が完了するまでGETメソッドを繰り返します。

image.png

待機時間は別に1秒でなくてもいいと思います。1枚の画像に対して4秒で完了する印象です。

6-1. 結果を取得する

image.png

GETメソッドでoperation-locationに要求を送信します。ヘッダーは前回と同様です。

こちらの戻り値(body)で

@{body('HTTP_Result')?['status']}

statusの値がsucceededになった場合に、処理が完了となります。

7. 結果を返す

結果の画像URL
@body('HTTP_Result')?['result']?['data'][0]?['url']

resultdataに配列で画像のURLが返ってきます。こちらからデータを取得します。
今回はPower Appsで活用することを見込んで、一番最初の値を取得しています。

挙動のイメージ

dall.gif

Power AppsのImageコントロールにURLを設定することで生成された画像を参照できます。
生成AIとPower Appsのコラボ実現ですね!

最後に

いかがでしたでしょうか!?本日レファレンスを見て、
うわ、来てるじゃん! と思ってビックリしました!
進化が早いですね!Function Callingと合わせるとさらに面白そうです。

良いPower Lifeを! Good night!

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