応用情報技術者試験の勉強のアウトプットとして、学んだことを書き連ねていきます。
本記事ではネットワークの概要、OSI参照モデル等をざっくり説明し、細かい深掘りは別途更新していきます。
#そもそもネットワークって?
ネットワーク(以下NWと略記)とは、コンピュータ間で送受信する情報の伝送路の集合のこと。
NWを利用することで地理的な制限を排除し、迅速な通信が可能になります。
NWはユーザの種類によって以下の二つに分類されます。
- インターネット
世界中にあるNWが相互に接続された、世界で一番大きなNWの固有名称。利用者制限なし。 - イントラネット
企業や団体のコンピュータやシステム等を接続したNW。関係者のみ利用可能。
##LANとWAN
NWは構築する場所によって、さらに以下の二つに分類されます。
-
LAN(Local Area Network)
一定の限定された敷地内で利用できるNW。自身で構築、運用するのが前提。 -
WAN(Wide Area Network)
地理的に離れた地域間を接続するNW。通信キャリアからサービスとして提供され、契約して利用する。
##OSI参照モデル・TCP/IPスタック
話は少し変わり、通信の歴史の話をしましょう。
コンピュータ通信が生まれた頃、NWは一つのベンダー(メーカー)の機器だけで構成されていました(シングルベンダーシステム)。シングルベンダーシステムの場合、他社のコンピュータをNWに組み込むことは想定されていなかったため、コンピュータ間の通信にはベンダー独自のプロトコルが使用されていました。通信における「プロトコル」は「通信するときの決まり事」みたいなニュアンスです。何事も約束や決まり事がないとごちゃごちゃしちゃいますよね。
しかし時代の流れと共に、他社のシステムとの接続が多くなり、システム間接続のために個々のプロトコルを開発することは、コスト的にも到底見合わないものとなっていきます。
このような背景から、プロトコルの標準化作業が進み始めます。
プロトコルの標準化作業は、
- ISO(International Organization for Standardization):国際標準化機構
- CCIT(Consultative Committee for International Telegraph and Telephone):国際電信電話諮問委員会
によって1970年代後半から進められました。
この結果生まれたのが皆さんご存知、OSI(Open System Interconnection:開放型システム間相互接続)です。OSIは、異なるベンダーのコンピュータ間で通信を実現するための仕組みを取り決めているもので、多くの事柄が取り決められています。
OSIの基本的な枠組みはOSI参照モデルを見ることで理解できます。
Layer | 名前 | 役割 |
---|---|---|
L7 | アプリケーション層 | アプリケーションの操作方法に関する仕様 |
L6 | プレゼンテーション層 | データ形式の共通化 |
L5 | セッション層 | 通信の開始から終了までを制御 |
L4 | トランスポート層 | データの分類・再組み立て |
L3 | ネットワーク層 | 通信相手に対する経路決定 |
L2 | データリンク層 | 媒体を通して物理的な伝送を提供 |
L1 | 物理層 | システムに組み込むべきハードウェアの仕様 |
ざっとこれだけ見てもNW初心者の場合「なんのこっちゃ?」となるので後日詳しく見ていきましょう。
他方、1983年にはペンタゴン(米国国防総省)が中心となり、標準プロトコル群として規定されたのが、TCP/IP。UNIXマシンに組み込まれたりと、多機能かつ使いやすいという観点から広く普及し、現在ではインターネットのデファクトスタンダードになっています。
Layer | 代表的なプロトコル |
---|---|
アプリケーション層 | HTTP/FTP/SMTP/POP3/DNS/Telnet... |
トランスポート層 | TCP/UDP |
インターネット層 | IP/ICMP/ARP |
NWインタフェース層 | Ethernet/PPP... |
こちらも後日詳しい記事を更新していきます。こんなプロトコルがあるんだ~ぐらいの感覚で結構です。
OSI参照モデルとは異なり、L7~L5に相当する層がアプリケーション層として、L2~L1の層がNWインタフェース層として一括にまとまっています。さらにOSI参照モデルにおけるネットワーク層は、TCP/IPではインターネット層と定義されます。
OSIは国際標準ですが、TCP/IPはデファクトスタンダードとしてインターネットで直接利用しているため、より身近なプロトコルと言えるでしょう。
Qiita初心者なので拙文かもしれませんが、最後までご覧頂きありがとうございました。