#はじめに
外部から攻撃を受けた際の対応を学ぶためにKaliLinuxを導入し、学習してみる。
第1回 KaliLinuxでのセルフ脆弱性診断検証 ~OSインストール~ (本記事)
第2回 KaliLinuxでのセルフ脆弱性診断検証 ~ツールを使って内部検証~
#KaliLinuxとは
「ペネトレーションテスト」向けの機能が標準で充実しているLinuxのディストリビューション。セキュリティ脆弱性診断テスト等の用途で使用することができる。その一方で、他者サイトなどに行うと、サイバー攻撃と間違われ、違法行為となる可能性もある為、使用方法には注意が必要。
##KaliLinuxにある代表的なツール
aircrack-ng
無線LANのパスワードを解析するために使われるツール。
脆弱性のある暗号化方式が利用されていないか確認できる。
john the Ripper
オフラインパスワードクラッカーで、サーバー内に脆弱なアカウントがないかパスワードの強度をチェックできる。
maltego
調査対象のドメインやDNS名などからインターネット上の情報を収集することで、あらゆる情報を視化してくれるツール。
どういう情報が外から見えるのかチェックすることが出来る。
sqlmap
データベースを扱うWebアプリケーションに対して、SQLインジェクションが可能かどうかを判別できるツール。
wireshark
多くのプロトコルに対応したパケット取得・プロトコル解析ツール。ネットワークに流れるパケット情報をリアルタイムで調査できる。
各種ツールに関しては下記サイトで解説しているので、詳細を知りたい方はそちらに。英語サイトなので苦手な方はChromeの翻訳機能を使用すると良い。
https://tools.kali.org/tools-listing
■注意事項
上記ツールを利用した場合、攻撃を行うことになる為、許可を得ていない対象に実施するのは犯罪です。
当該の記事で問題が発生した場合、弊社では一切責任を負い兼ねますのでご了承ください。
#環境
■インストール環境
OS:Debian/Linux (64bit)
メモリ:8 GB
ディスク:50 GB
■パッケージ
kali-linux-2019.2-amd64
ダウンロードサイト
#導入作業
1.ブートメニュー 「Graphical install」を選択
9.ディスクのパーティション設定 「ガイド ディスク全体を使う」を選択
11.ディスクのパーティション設定 「すべてのファイルを1つのパーティションに」を選択
12.ディスクのパーティション設定 「パーティショニングの終了とディスクへの変更書き込み」を選択
16.GRUBブートローダのインストール設定 「はい」を選択
17.GRUBブートローダのインストール設定 「/dev/sda」を選択
#おわりに
KaliLinuxをインストールすることができた。
今後はKaliLinuxに入っているツールを用いて検証をしていきたい。
#参考文献
Webセキュリティの小部屋
Kali Linux にインストールされているツール・コマンド一覧
攻撃者の心理 Kali Linux紹介 1
セキュリティで使っている便利ツール vol.1
Maltegoのインストール