はじめに
先日の、2020年1月の技術情報を個人的に気になる目線でまとめてみますでも書きましたが、
GoogleがAppSheetを買収したというニュースが、目に付きました。
読んでいくと、ウチでつくりたい社内アプリにピッタリじゃない!?と思ったので、作ってみたいと思います。
作りたい社内アプリは、作業依頼アプリ。
営業(バイヤーとか店舗とか)から、この数字を出してくれというのが日々電話・メールで来ていたのをExcelで整理しているのですが、手間が多いので、そのまま入力させたい。それをアプリで出来るといいかも。と思った次第です。
#0. 参考にしたサイト
ぜひ作っていこうとしたのですが、あまり日本語のサイトがなく(英語は苦手。。。)、ひとまず見つけたサイトを参考にしてみました。
1.準備
作業依頼で入れたいデータは、下記のようなイメージ
こちらを、Spreadsheetで準備します
メールアドレス | 店舗 | 分析内容 | 開始日 | 終了日 | 対象商品番号 |
---|---|---|---|---|---|
test@gmail.com | XXX店 | ABC分析 | 2020/1/1 | 2020/1/31 | 49xxxxxxx1 49xxxxxxx2 |
test@gmail.com | 〇〇〇店 | 日別トレンド分析 | 2020/1/1 | 2020/1/31 | 49xxxxxxx1 |
2.構築
AppSheetのユーザー登録や、基本操作は参考になるサイトを見てください。
ここでは、既に存在している上記のSpreadsheetを元データに「Start with your own data」で作成しました。
すると、次のような画面が出た。元データを読み込んで、自動的にシートを作成してくれているっぽい。
これを元に、次の変更を加えていきました。
★は今後対応しないといけないこと。(どなたか分かったら教えてください)
2-1.データを変更(Data > Columns)
- 項目の型(TYPE)を調整(結構種類多い。入力バリデーションチェックにもなるので、TYPEは重要)
ひとまずいくつか試してみたけど、他のは今後試す予定★
TYPE名 | 内容 |
---|---|
Address | ここでは使っていないけど、住所を入れて地図に落とせる |
Date | 日付型。アプリにしたときに選択がしやすい |
DateTime | 日付時間型 |
Eメール型。入力値に@が無いとエラーになる | |
Enum | シングルアンサーの選択型。 編集ボタンから、TYPE DETAILSで選択可能な値を追加できる |
EnumList | マルチアンサーの選択型。同上 |
LongText | 複数行の文字列 |
Text | 文字列型 |
Ref | Spreadsheetから一覧をリスト化してくれる。超便利。 但し、シングルアンサーのみっぽい。これで複数選択ができるといいのに。 |
-
KEYを設定
- _RowNumberを選んだら、「同時に追加・削除したらデータが欠損するよ」とWarning出たので、対策検討★
-
入力必須項目は、REQUIREをON
- 今回は全て、入力必須に
-
INITIAL VALUEを設定
- メールアドレスのを「USEREMAIL()」にすると、Google アカウントのEmailアドレスが自動で設定
2-2.見た目を変更(UX > Views)
- View Nameを変更
- データを入力する画面にしたいので、View typeを「form」に変更
他にも色々と設定がありますが、ひとまずこれだけでもう動きそうなので、動かしてみましょう。
3.保存してアプリを起動
右上のSaveボタンで保存してから、Open in tabを押すと、アプリのエミュレーターっぽい画面が開きます。
ボタンをポチポチと、アプリを触っているかのように、操作することができます。
そして、画面下で「Save」を押下すると、Google Drive のSpreadsheetに保存されました。
簡単!!!
4.おわりに
アプリなんて作ったことがなかったのですが、AppSheetを使うとものの数十分で簡単に入力アプリをつくることができました。
今回のアプリは「保存して終わり」なのですが、Behaviorでは保存後のアクションもつけられそうです。
今は保存先がSpreadsheetですが、Cloud StorageやBigQueryに保存できたら、依頼内容から自動的にSQLを走らせるとかもできるかもしれませんね。夢が広がります。
それ以外でも、地図やダッシュボード的にも使えそうです。(そっちがメインなのかな?)
その辺りは、また別途つくっていきたいですね。
あとは、Deployする前に、SecurityやUserをしっかりして、社内アプリが全世界に公開されるという悲惨な目に合わないように気をつけたいです。