QCDのQuality(品質)を上げると最終的なCost(コスト)は下がる
QCDはよくトレードオフの関係で説明されますが、長い目で見ると、Quality(品質)を上げることで、最終的なCost(コスト)が下がることがわかります。今回は、その理由をご説明します。
QCD (Quality, Cost, Delivery) についての簡単な説明
QCDは、プロジェクトの成功を評価するためによく使用される指標です。
QCD | 説明 |
---|---|
Quality(品質) | プロジェクトの出来栄えや完成度を表します。 |
Cost(コスト) | プロジェクトを完成させるために必要な費用を表します。 |
Delivery(デリバリー) | プロジェクトを完成させるために必要な時間を表します。 |
Quality の影響力について
Quality は、プロジェクトの成功や失敗に大きく影響します。Quality の高いプロジェクトは、顧客やステークホルダーから高い評価を得ることができます。
また、Quality が低い場合は、プロジェクトが期限内に完了しない可能性が高くなります。
これは品質が落ちれば改修、再テストに時間が取られてそれだけプロジェクトの遅延に繋がり品質が落ちればコストが増大します。
Quality の向上と Cost の相関関係
Quality の向上は、本当は Cost の低減につながります。また、Quality の高いプロジェクトほど遅延しないため、追加の費用がかかる可能性が減ります。
Quality の向上のメリット
Quality の向上には、次のようなメリットがあります。
- 顧客やステークホルダーからの高い評価を得ることができる
- 期限内にプロジェクトを完成できる可能性が高まる
- 追加の費用を抑えることができる
Quality の向上のためのアプローチ
Quality(品質) の向上を目指すためには、次のようなアプローチが考えられます。
- プロジェクトのゴールを明確にする
- 定期的なフィードバックを受けるようにする
- ステークホルダーとの協議を行う
- プロジェクトを進める上での問題を早期に検出し、解決する
- プロジェクトを進める上での必要なリソースを確保する
結論
結論として、IT業界のプロジェクトでは、Quality(品質)を上げることで、最終的なCost(コスト)が下がる可能性があります。品質を高めることで追加の費用などを抑え、売上や利益が増加することが期待されます。また、不具合やトラブルが少なくなるため、運用保守のコストが抑えられるため、最終的なCost(コスト)も抑えることができます。
したがって、Quality(品質)を重視することは、プロジェクトの成功につながる可能性があると言えます。
チラシの裏
Delivery(デリバリー)を重視し過ぎるためQuality(品質)を落とし、Cost(コスト)を増大させるプロジェクトが多々あります。
増大したCostは顧客が払うか、自分(自社)などが払うかなどの問題がありますが本来スムーズに行っていたら払わないで良いCostなんです。そのCostは本来『儲け』になるはずで誰かが割を食うというのはおかしいと思います。
Deliveryももちろん重要ですが、払うCost、これから払わなければいけないCostを考えるとQualityを上げるべきだと思います。
Costを顧客に払わせるからQuality悪く炎上した方が儲かるという頭おかしい会社もいますがそういう会社には消えてもらいたいです。