はじめに
将来性の有無を決める項目は以下の通り
1)年収
2)将来性があると考える人/無いと考える人の意見調査
バックエンドエンジニアの前提知識
▼仕事内容
WebサービスやWebアプリケーションなどにおいて、ユーザー側の目に触れないシステムの開発・設計を中心に担当する
具体的に
1)サーバ構築
Webサービスにおける会員登録や金額計算など
2)プログラム開発
3)保守・運用
▼サーバサイドエンジニアの違い
サーバサイド:サーバ側
バックエンド:サービス利用者に見えない方
※担当領域が解釈によって違うという意見もあるが、ほぼ同義と考えていい
調査
▼項目
1)年収
2)将来性があると考える人/無いと考える人の意見調査
年収
▼調査する前の前提(平均値・中央値)
・国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、年間の給与所得者の平均年収は433万円であることが示されている。
・男性:570万円
・女性:302万円
・厚生労働省の「厚生労働省2020年家計調査」によると、日本の全年齢の中央値は437万円
▼本題
・バックエンドエンジニアの全体的な平均年収は?向上させるための4つの方法も解説
・バックエンドエンジニアの年収は400万円~800万円ほど
・20代:380万円ほど
・30代:530万円ほど
・40代:640万円ほど
👆『バックエンドエンジニア』の年収調査を大々的に行ってる所は無く、企業のデータによりけりなので、あくまで目安としてのデータ
将来性があると考える人/無いと考える人の意見調査
▼将来性があると考える人
引用元
・バックエンドエンジニアの将来性が高いといわれる3つの理由
・アプリケーションエンジニアはオワコン?将来性や現在の需要を解説
1)Webアプリケーションの需要は高まり続けているため
・「DX白書2021」によると、日本ではサービス業を除く他の業界が半数以上、米国では全業界が半数以上、DXへの取り組みが行われている
・また「IT人材供給に関する調査」によると、需要は伸びていくにも関わらず、人材の不足が示唆されていることが分かる。さらに2030年までには30万人~79万人が不足になると予想されている。
・このことから、今後の人口減少の観点からWebアプリケーションの開発によって人手不足を補う必要があり、様々な業界でIT化がさらに加速する可能性が高い
2)バックエンドエンジニアの仕事内容は幅広いため
3)大規模な開発にバックエンドエンジニアは欠かせないため
・サーバー・セキュリティ・データベースの領域はバックエンドエンジニアの仕事であり、Webアプリケーションに限らず多くの領域で必要な業務になる以上、潰しがきかない
▼無いと考える人の意見調査
前提として、「需要が縮小する可能性」について調査する
引用元
・ バックエンドエンジニア不要論とFirebaseに関する僕の見解
1)担当領域が部分的にMBaaS系サービスによって代替されるのは確実
※MBaaS:「Mobile Backend as a Service」の略。モバイルアプリのバックエンドサーバー機能を肩代わりしてくれるクラウドサービス ex) Firebase・AWS
・Firebase等のmBaaS系のサービスが旧来のバックエンドエンジニアの担当領域を一部置換していくのはほぼ確実だが、それは一部のユースケースにとどまる可能性が高い(そのサービスだけでは要求を満たせない項目が出てくる為)。
・『バックエンドエンジニアは安泰だ』と言いたいわけではなく、どの分野においても技術の進歩によって従来の技術が陳腐化する事は十分にあり得る。これは世の原理である。
個人的に思ったこと
「○○という技術によって一部代替されていく」という記事はたくさんあったが、それ以外で需要が縮小する可能性について見解を述べている人は現状見当たらなかった。
👆専門職である以上、技術発展に伴って便利化が進むのは当たり前。だからと言って全ての技術を代替してくれるサービスはそうそう現れない為、基本的に「この手の論法で需要が縮小する」というのは意識しなくていい気がした。
まとめ
バックエンドエンジニアの年収は、日本全体の年収や中央値と比較しても30代を超えると高い傾向にあることが分かった。また技術面で見ても需要が縮小する可能性はあまり無いように見えたし、それ以上にDXへの取り組み状況が高い点やIT人材不足の現状がある点から需要は拡大するようにも考えられるので、バックエンドエンジニアの将来性はまだまだ高いと結論付ける。