PyPI にパッケージがアップロードできなくなったときの対処法 (InvalidDistribution: Make sure the distribution is using a supported Metadata-Version: 1.0, ..., 2.3.)

Python パッケージをビルドしていざ PyPI にアップロードしようとしたら以下のエラーにアップロードを阻まれて困った人向けです。twine をアップグレードしても直りません。結論からいうと pip install --upgrade pkginfo で直りました (私は)。

$ python -m twine upload dist/*
Uploading distributions to https://upload.pypi.org/legacy/
ERROR    InvalidDistribution: Make sure the distribution is using a supported
         Metadata-Version: 1.0, 1.1, 1.2, 2.0, 2.1, 2.2, 2.3.

上記のエラーになっていたとき、twine と pkginfo のバージョンが以下でした。

$ pip list | grep -E "twine|pkginfo"
pkginfo                                 1.11.2
twine                                   6.0.1

pkginfo を pip install --upgrade pkginfo でアップグレードして (以下の状態)、ビルド＆アップロードをやり直したらエラーは出なくなりアップロードできました。

$ pip list | grep -E "twine|pkginfo"
pkginfo                                 1.12.0
twine                                   6.0.1

参考文献

以下に同じ状況の人がたくさんいました。7 コメント目の umarbutler さんが pkginfo をアップグレードすると解決すると教えてくださっていました。

経緯

久しぶりに新しいパッケージを PyPI にアップロードしようと以下を実行したところ、記事タイトルのエラーに阻まれました。

pip install --upgrade build  # build パッケージのアップグレード
python -m build  # ビルド
pip install --upgrade twine  # twine (PyPI にアップロードするツール) のアップグレード
python -m twine upload dist/*  # アップロード

pyproject.toml のフィールドに過不足があるのか調べたり¹、変なバージョン名を付けたのが悪かったのか調べたり²しましたが、以下のチェックはエラーを吐き続けました。

twine check dist/*

が、参考文献をみつけて解決しました。

1. ビルド＆アップロードに成功した版の pyproject.toml はこちらです。 ↩

2. 本記事の趣旨と関係ありませんがPEP 440 (Python のバージョン・スキーマ) 概説が参考になりました。 ↩