はじめに
概要
本記事では、Unityを用いたMeta Quest2用のVRコンテンツにおいて、Oculus Integrationを使用したハンドトラッキングをする手法について説明します。
本記事のゴール
下記のように、ハンドトラッキングが可能となります。
動作環境
本記事内容を作成したのは下記環境です。
- Unity 2021.3.25f1
- Oculus Integration 55.0
作成方法
1. Unityプロジェクトの作成～Oculus Integrationの追加
これについては、他の方が大変わかりやすく記事を書いてますので、そちらを参照にしてください。
2. OVRCameraRigを追加
Projectビューから下記を検索し、Hierarchyに追加する。
Assets/Oculus/VR/Prefabs/OVRCameraRig.prefab
3. Main Camera削除
Hierarchyに初めからあったMain Cameraを削除する。
4. OVRCameraRigのFloor Level設定
OVRCameraRigにアタッチされているOVR ManagerのTracking Origin TypeをFloor Levelに変更する。
5. Oculus Project Configの設定
下記設定を開き、以下の設定を行う。
Assets/Oculus/OculusProjectConfig.asset
General
Hand Tracking Support：Controllers And Hands
Hand Tracking Frequency：HIGH
Hand Tracking Version：V2
6. OVRInteraction追加
Projectビューから下記を検索し、HierarchyのOVRCameraRigに追加する。
Assets/Oculus/Interaction/OVRIntegration/Runtime/Prefabs/OVRInteraction.prefab
7. OVRHandPrefab追加
Projectビューから下記を検索し、HierarchyのOVRCameraRig/TrackingSpaceのLeftHandAnchorとRightHandAnchorにそれぞれ追加する。
Assets/Oculus/VR/Prefabs/OVRHandPrefab.prefab
8. OVRHandPrefab設定
OVR HandコンポーネントのHand TypeとOVR SkeletonコンポーネントのSkeleton Typeを下記のように設定する。
OVR Hand
Hand Type：左手ならばHand Left、右手ならばHand Right
OVR Skeleton
Skeleton Type：左手ならばHand Left、右手ならばHand Right
【左手】
【右手】
また、下記コンポーネントは不要であるため削除する。
・OVR Skeleton Renderer
・OVR Mesh
・OVR Mesh Renderer
・Skinned Mesh Renderer
9. OVRHands追加
Projectビューから下記を検索し、HierarchyのOVRInteractionに追加する。
Assets/Oculus/Interaction/OVRIntegration/Runtine/Prefabs/OVRHands.prefab
おわりに
以上で、Oculus Integrationを使用したハンドトラッキングができるようになります。
ただし、VR空間内では手が貫通してしまうので、貫通しない方法について今後説明したいと思います。