ChatGPTの検索機能がようやく来ました
OpenAIが7月に「SearchGPT Prototype」を発表しましたが、一般のユーザーは今までその機能を利用出来ませんでした。
10月末にChatGPTの新しい検索機能が発表され、有料ユーザーは早速その機能が利用出来るようになりました。
リアルタイム情報の取得とソース付きの直接回答が可能になるのが、今までのChatGPTにはなかったところです。今までのChatGPTの大きなデメリットは、学習されているデータは2023年までしかないことです。検索機能が追加されてからはネットを検索し、最新の情報を取得し答えてくれるようになりました。
使い方
さて、ChatGPTの新しい検索機能の特徴を見てみましょう。
使うのに専用のグローブアイコンをクリックするか、最新情報が必要な質問をすることで検索が実行され、関連情報を出してくれます。右側にCitations(ChatGPTの出力に使われている引用)が並んであり、その下に検索結果のリンクが並んであります。
しかし、最新の情報を取得するとはいえ、特定の期間のニュースを集めてとお願いしたところで、必ずその指示に従ってくれるとは限らないみたいです。そこは注意すると良いかもしれないです。
オンラインPDFからデータ取得も可能
「今年の日本の入国者数を教えてください。できればグラフでお願いします。
また、情報収集終わったら、ちゃんとデータが正確で今年のデータかどうか確認してください。」というプロンプトで日本の入国者の情報の取得をお願いしたら、まずテーブルにまとめてくれました。
そのテーブルにまとまっていた数字がJNTO(日本政府観光局)のサイトのPDFファイルから取得された数字のようでした。
7月の数字だけが少し違って、ChatGPTが「3,292,500」と書き、PDFに「3,292,602」と書いてありました。
ChatGPTとの統合と会話型の検索インターフェースでそういう検索が出来るのがChatGPTの検索機能の大きなメリットだと思います。次に、すでに検索系AIとして話題になっていたPerplexityと比較します。
Perplexity AIとどう違う?
Perplexity AIはリアルタイムで情報を取得する能力を持つAI検索ツールで、Perplexityの特長は情報の信頼性と正確性にあります。Perplexityは、質問に対する回答を複数の信頼できる情報源から引用し、ユーザーが参照できるリンクも同時に提供します。
ChatGPTでもそれに似たような機能が使えるようになりましたが、実際どう違いますでしょうか?
ChatGPT Searchは、会話の流れの中で検索機能を利用でき、質問を追加したり、フォローアップを行いやすい点が特徴です。これは、ユーザーが連続的に質問を重ねるシチュエーションや、会話に沿った情報収集に役立ちそうです。
一方、Perplexityはより信頼性のある引用元を提供し、学術的なリサーチや精確なデータ収集に向いています。さらに、Perplexityは検索のカスタマイズや結果の保存機能も充実しており、研究目的において多くのメリットをもたらします。
Perplexityに先ほどの「今年の日本の入国者数を教えてください。できればグラフでお願いします。また、情報収集終わったら、ちゃんとデータが正確で今年のデータかどうか確認してください。」というプロンプトを入れてみたら、データの上にちゃんとグラフも作ってくれます。
取得しているデータの元が違って、数字も少し違います。
ちなみに、私は最近PerplexityでClaude 3.5 Sonnetを利用しています。
最後に
ChatGPT SearchとPerplexity AIは、どちらもAIを使った検索を提供していますが、それぞれに違いがあります。ChatGPT Searchは、リアルタイムで情報を素早く返し、会話のように分かりやすく答えを出してくれます。引用元も確認できるので、短い時間で知りたい情報をすぐに確認したい人におすすめです。
一方、Perplexityは、いろいろな情報源や画像を組み合わせて深く調べることができるので、じっくりと複数の視点から情報を集めたい人に向いています。シンプルでスピーディーな体験を求める人にはChatGPT Searchが、詳細な情報収集が必要な人にはPerplexityが合っているかもしれません。