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Qiita の功罪と正しい使い方 〜信じていいのか?

Last updated at Posted at 2024-04-10

ある人が言っていました。

Qiita は読む場所ではない。
書く場所である。

Qiita はSNSである。
エンジニアが好きに書いて、たいていは読まれずに埋もれる。
バズれば見られるが、そのうち忘れられる。

悪口ではない。
Qiita が賑わっているのは、記事の質より「とにかくアウトプットすること」に重きを置いてユーザー数を伸ばしてきたからだ。

検閲なしに発表できるのは素晴らしいことである。
間違っていたら誰かが補正すればいい。
科学だってそうやって信頼性を獲得してきた。
萎縮したら権威をなぞるものしか出てこない。

困るのは、記事が多すぎて補正機能が十分に働かないことである。
Qiita の記事は検索エンジンの結果に出やすい。
だが、正確な情報が欲しいとき、検索結果に Qiita の記事が現れてもあまり期待は膨らまない。
信頼性のばらつきがあまりにも大きいからである。
もっと言うと、信用できる記事、そこにしかない情報の割合が少ないからである。

貴重な情報ももちろんある。
公式よりわかりやすい解説も多い。
エンジニアたちの頑張りは励みにもなる。
運営も一緒になって盛り上げている感がある。
いいコミュニティだ。
ただ、信頼性は「いいね」の数で担保されていない。
そこが Stack Overflow と違うところである。

エンジニアとして正しいスキルを身につけたいなら、Qiita で書くのはいい。
でも、見てはいけない。

とまでは言わない。
いちエンジニアがそう言っているにすぎない、というフィルターを通して読むのが Qiita の正しい利用法だ。
活動的な先輩の見解くらいに捉えるのがちょうどいいだろう。
たとえ界隈で名の通った人の記事であっても。

書くハードルが低い分、読むハードルは高くなる。
書いてある内容が正しいか、判断しながら読む必要がある。
あるいは、半信半疑にとっかかりを掴むつもりで目を通す。

公式サイトに原語で書いてあることは、ほぼ100%正しい。
プログラミングの情報としてこの差は大きい。

誰でも気軽に書ける。
ということは、間違った、偏った、根拠の薄い内容が書いてある可能性も多分にある。
この単純な帰結を認識しよう。

…とのことです。
この記事もですね。

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