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シビックテックとは何か?

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投稿者: ビル・ブッシー

シビックテックはとても広い意味を持っており掛け声、バズワード、流行語のいずれにも当てはまりそうな言葉だ。私たちの多くがその一端を担いたいと考えているトレンドでありながら、それが何なのか未だ意見の一致を見ていない。シビックテックをどうとらえるかは難しい。ある時は、顧客が誰なのか、提供者が何歳なのか、あるいはそれぞれがどのようなセクターに属しているのか、といったことに左右されつつ、マーケットの見地から定義される。またある時は、ツールが対象とする問題の種類、その機能、あるいは使用しているテクノロジーなどに基づいて、プロダクトの見地から定義される。

ここでは、私たちオープン・ツイン・シティーズが「シビックテック」を語る際にその意味するところや信ずるところについて論じてみたい。

「シビックテック」

それでは、オープン・ツイン・シティーズにとっての「シビックテック」とはいったい何だろうか?

シビックテックとは、公益を支援するのに効果的なツールを作成するための、多様なステークホルダーとの深い関与を伴う一連の工程である。

この一文には深い含意が込められている。それでは、少し時間を取ってこれらの言葉を掘り下げてみよう。

シビックテックは、一連の工程...

「テクノロジー」はシビックテックの中で最も実体が明確な部分だ。しかしあらゆる技術と同様、シビックテックの名のもとに作成されたツールもまた単に工程を経て作られた人工物にすぎない。つまり、オーガナイズしている人やグループ、戦略の設定や実行といったことがらの結果だ。私たちはこの定義を「工程」から始めている。なぜなら、具体的なアプリやウェブサイトにいかに注力したとしても、それらのツールがどれだけ成功するかを決定付けるのは、最終的にはそれらのツールを作成、維持する工程であり、それらのツールが組み込まれる工程だからである。シビックテクノロジーは「アジャイル開発」「サービス設計」「人間中心設計」および「調達」といった領域で機能している。その理由は、これらの関連する工程が「ベストな」テクノロジーを生み出すためには用いられ、改善される必要があるからだ、といことがシビックテック界隈に関わる人々には分かってきた。

貧弱な工程は、相手が必要な望むものからひたすらかけ離れた貧弱なツールを生み出す。良い工程は、人々を、自分たちが必要とし望むものにつなぐために、変化し続ける世界に対応する良いツールを生み出す。

...多様なステークホルダーとの深い関与を伴う...

言い換えれば、相手のためにではなく、ともに作る ということ。

技術革新はあまり共通点が無いグループが議論する時の方が起こりやすい傾向にある。新鮮な目線で課題を眺めたり、普段話さない人どうしの間で会話が始まる時には、新しいアイデアが湧き起こる。グループと個人は、お互いのことをよりよく学ぶ。彼らは、お互いの動機、ニーズ、そして強みをよりよく理解する。この深い共同参加は、あまり共通点の無いグループが一緒に作業したり、直面する課題の解決法を共同で作成することを学ぶにつれ、真の協力が始まる出発点となる。

シビックテックは信じられないほど多種多様な個人に提供される、広範囲の提供者を伴うサービスに取り組んでいる。これは、パートナーシップを築くための信じられないほどの機会を提供し、多くの視点の間の対話を生成し、孤立していては不可能なアイデアを考え、解決策の創出に参加できるよう、みんなに力を与える。

これらのサービスを適切に支援するツールを生み出すためには、シビックテクノロジーは、この機会が可能な限り用いられることが必要である。深い参画は新たなつながりやアイデアを生み出すためだけでなく、優れた効果的なツールが作り出されるために必要なグループ間の会話も生み出す。

ツールの作成は、無数の種々のグループに分配された既知あるいは未知の質問と回答といった、(明示の有無にかかわらず)バイアスに満ちている。ツールはしばしば、狙いとするタスクにおいて失敗する。なぜなら、それらのツールを作り出した工程が、グループどうしの会話や調整を認めたり励ましたりするのに失敗したからだ。その結果、仮定、答えのない質問、尋ねられていない質問といったものを元に作ったツールとなってしまうのである。

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残念ながら、コミュニケーション不足についての10年前の漫画は今日においても依然として真実だ

この理由により、人間中心のサービス設計哲学はツールによって影響を受け、あるいはツールに対して影響を及ぼす全ての集団内での会話、協力、そしてフィードバックを重視している。さらに、これらの設計哲学はこの重視を単なるツールの作成を超えて伝える。 - サービス提供のあらゆる側面は、開発、提供、維持、そしてサービスの反復改善といったものに対する問題の範囲から、議論の俎上にあるのだ。

新しい関係。新しいアイデア。フィードバック。これは公共ツール開発の民主化だ。私にとって、これはシビックテックの中で最も重要な要素である。

...効果的なツールを作成するための...

貧弱なツールは、人々を自らが必要とし望んでいるものから頑なに遠ざけてしまう。優れたツールは、人々を自らが必要で望んでいるものにつなぐために、変わり続ける世界に対応する。

私たちは、ツールが、人々とサービスや個々人をつなぐ、より大きなシステムのごく一部であることに気づいている一方で、これらのツールの品質がそのつながりに与えられるインパクトも認識している。インターネット上での公共サービスはその短い歴史にも関わらず、貧弱に構築されたツールの事例は枚挙にいとまがなく、人々が政府とつながったり、必要なサービスを受けたりすることを妨げている。- 悪評高い連邦および州の医療保険取引所から、愚鈍で一般的な地方自治体ウェブサイト、モバイル端末で利用できない公共サービスウェブサイトまで。こういった事例の背後には、数分で済ませるべきはずのサービスにアクセスするのに無数の時間を費やした人々、あるいは疲労や技術的なエラーのためにあきらめた人々の、場合によっては何千あるいは何百万の物語がある。逆に言えば、うまく設計されたツールは、政府とつながるための重荷を大いに軽減し、個々人がその存在を全く知らなかったサービスを発見する手助けをすることができるのだ。

効果的なツールを作成できるかどうかは、ひとえに先に論じた工程および深く多様な参画にかかっている。 様々な視点間の協力を通じて、これらの工程は、共有された目標、実装のニーズ、および斬新な戦略といったものを定義するのに役立っている。これらの工程は何が有効かそうでないのかを識別するのに役立っている。 これらは全て成功したサービス開始につながっている。なぜならそれらはサービス及びそのユーザの目的、ニーズ、及び戦略をより効果的に支援するツールを活用しているからだ。

...公益を支援するのに

ローレンス・グロデスカが最近述べたように 、プロジェクトはそれが公益の改善を意図したものでない限り、『シビック・テクノロジー』ではありえない。しかし、『公益』とはいったい何であろうか?『公益』のあいまいで、物議を醸しがちな性格は、先に論じた深く多様な参画をすべてまずます重要なものにする。対象サービスがその役に立っているかどうかについて、最終的にはコミュニティが全体として『公益』が何であるかを議論し、決めなければならない。

『公益』が何であるかを決められるのは唯一コミュニティだけだということを知るにつれ、社会正義を改善したり、重要な社会的な優先事項を支援するサービスを提供したりすることをめざすプロジェクトとして公益に資するプロジェクトのゆるい定義を私たちは提案する。地方政府はそのようなプロジェクトで一定の役割を果たす傾向があるが、一方で多くの非営利および営利組織もまた公益を支援しており、これらのセクターによるプロジェクトやこれらのセクターとの活動成果が『シビックテック』に適合しているかもしれないということは特筆に値する。

アリソン・リンクケリー・クラウゼン 、そしてスティーブ・クリフトのインプットと編集に感謝。

2016年1月15日更新

シビックテックの定義について、もともとの版では「公共サービス」に言及していた。これは、より一般的な用語「公益」に言及するように更新された。


Original post: Open Twin Cities "What is Civit Tech?" by Bill Bushey
この記事はOpen Twin Cities の2016/1/7付記事 "What is Civit Tech?" を作者の許可を得てCode for Matsudo のメンバー(Albert, 吉田, 東)が日本語に訳したものです。
訳文や内容についてご意見などありましたらコメントにてお願いします。

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