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Ionic+ReactでNFCタグを読み取れるアプリを作る

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必要な条件

このチュートリアルでは, アンドロイドアプリを作っていきます。同じ手順でiPhoneアプリも作れるはずですが、テストしてみたことはありません。 Ionicは、Angular、Vue、React、およびvanilla Javascriptで使用できます。 でも、このチュートリアルでは、React/Typescriptと一緒にIonicを使います。 チュートリアルに沿っていくには、次の条件が必要になります:

  • android studio
  • VsCode (他のIDEでも良い)
  • Node (npm)
  • Reactの基礎知識
  • Typescriptの基礎知識

準備

コマンドラインを使用してionicCLIをダウンロードします: $ npm install -g @ionic/cli

IDEでIonicアプリを入れたいフォルダを開きます。 IDEのターミナルで、ionic startを実行します。アプリ作成ウィザードを使用するかどうか表示されるので、Y (yes)を選びます。初めて使う方は、アカウントを作る必要があります。良ければ、簡単にGitHubを通じてログイン出来ます。

好きなアプリ名、アイコンと色を選んで、listとReactを選択して「Create App」をクリックします。

Capture d’écran (140).png

ターミナルでアプリの構築が始まります。結構時間がかかる可能性があります。アプリの構築が完了したら、プロジェクトフォルダにcdします。ionic serveを実行することで、localhostでアプリを開くことができます。
Capture d’écran (141).png
これで、アプリ作成ウィザードのタブを閉じることができます。

次はphonegap-nfcをインストールします。
npm i phonegap-nfc
npm i -D @types/phonegap-nfc

phonegap-nfcはNFCタグの読み取りを可能にするCordovaプラグインです。

最後に、npm install @capacitor/android を実行します(iosの場合はnpm install @capacitor/ios)。

レイアウト

Ionicのテーマ

良ければ、アプリの色はsrc/theme/variables.cssで、変更できます。

Ionicのコンポーネント

Ionicはさまざまなコンポーネントを提供しています。すべてのIonicコンポーネントの詳細については、ドキュメントドキュメンテーションを確認してください。

ユーティリティクラス

Ionicは多くのユーティリティクラスを提供しています。BootstrapまたはTailwindの使い方は以ています。ユーティリティの完全なリストはここにあります。

ユーティリティクラスのCSSは、次の方法でインポートする必要があります: import "@ionic/react/CSS/<file name>". このリンク にインポートできるファイルのリストがあります。
インポートできるCSSスタイルシートのリストが見えます。

コード

srcフォルダで components、pagesとdataフォルダを削除します。

App.tsxのコードをすべてを削除し、以下のコードに置き換えます。

App.tsx
import React, { useState, useEffect } from "react";
import {
  IonApp,
  IonButton,
  IonContent,
  IonHeader,
  IonTitle,
  IonToolbar,
  setupIonicReact,
} from "@ionic/react";

//Ionicコンポーネントが正しく機能するために必要なコアCSS
import "@ionic/react/css/core.css";

//Ionicで構築されたアプリの基本的なCSS
import "@ionic/react/css/normalize.css";
import "@ionic/react/css/structure.css";
import "@ionic/react/css/typography.css";

//ユーティリティ用のCSS
import "@ionic/react/css/padding.css";

// import "@ionic/react/css/float-elements.css";
// import "@ionic/react/css/text-alignment.css";
// import "@ionic/react/css/text-transformation.css";
// import "@ionic/react/css/flex-utils.css";
// import "@ionic/react/css/display.css";

// テーマ変数
import "./theme/variables.css";

//アプリの手順のタイプ
type TStep =
  | "initializing"
  | "noNfc"
  | "nfcNotEnabled"
  | "waitingForNfcEnabled"
  | "waitingForTag"
  | "tagRead";

setupIonicReact();

const App: React.FC = () => {
  const [step, setStep] = useState<TStep>("initializing");
  const [tagContent, setTagContent] = useState("");

  useEffect(() => {
    initializeNfc();
  }, []);

  const initializeNfc = () => {
    //nfcがundefinedの場合、NFCはこのデバイスで使用できません、
    //またはアプリはウェブブラウザで実行されています
    if (typeof nfc !== "undefined") {
      // event listenerを登録
      nfc.addTagDiscoveredListener(
        onNfc, // イベントリスナーのコールバック関数
        () => {
          setStep("waitingForTag");
        }, // 成功→イベントを待っています
        () => setStep("nfcNotEnabled") // エラー → NFCは有効ではありません
      );
    } else {
      setStep("noNfc");
    }
  };

  const onGoToSettingsClick = () => {
    if (typeof nfc !== "undefined") {
      // ユーザーのNFC設定を開くようにデバイスに要求します
      nfc.showSettings(
        () => setStep("waitingForNfcEnabled"),
        () => alert("NFC設定を開こうとしたときにエラーが発生しました。")
      );
    }
  };

  const onNfc = (e: PhoneGapNfc.TagEvent) => {
    const array: Array<number> = e.tag.id;
    const stringTag: string = array.toString();

    setTagContent(stringTag);
    setStep("tagRead");
  };

  const resetTagReader = () => {
    setTagContent("");
    setStep("initializing");
    initializeNfc();
    console.log("resetting");
  };

  return (
    <IonApp>
      <IonHeader>
        <IonToolbar color="primary">
          <IonTitle>Ionic-NFC</IonTitle>
        </IonToolbar>
      </IonHeader>
      <IonContent>
        <div className="ion-padding ion-margin">
          <div className="nfc">
            {step === "initializing" ? (
              <div>初期化中...</div>
            ) : step === "noNfc" ? (
              <div>
                使用しているデバイスにNFCが搭載されていないようですまたは
                PhoneGap-NFCプラグインが正しく設定されていません
              </div>
            ) : step === "nfcNotEnabled" ? (
              <div>
                <div>
                  デバイスでNFCが有効になっていません下のボタンをクリックして
                  デバイスの設定を開きNFCをオンにして下さい
                </div>
                <IonButton onClick={onGoToSettingsClick} className="ion-margin">
                  Go to NFC Settings
                </IonButton>
              </div>
            ) : step === "waitingForNfcEnabled" ? (
              <div>
                <div>NFCを有効にしたら下のボタンをクリックしてください</div>
                <IonButton onClick={initializeNfc} className="ion-margin">
                  NFCリーダーを初期化する
                </IonButton>
              </div>
            ) : step === "waitingForTag" ? (
              <div>
                <div>NDEFが付いてるカードをスキャンしてください</div>
              </div>
            ) : (
              //step === "tagRead"
              <div>
                <div>スキャンしました! 内容:</div>
                <div>{tagContent}</div>
                <IonButton onClick={resetTagReader} className="ion-margin">
                  別のタグをスキャンする
                </IonButton>
              </div>
            )}
          </div>
        </div>
      </IonContent>
    </IonApp>
  );
};

export default App;
npx

Androidアプリ化

Ionicには、Capacitorと呼ばれるツールが付属しており、コードをモバイルアプリケーションに簡単に変換できます。Androidアプリを作成するには、単にnpm run build 、npx cap add androidを実行します。
iosなら、npx cap add iosを実行します。

androidというフォルダはプロジェクトのルートで現れます。そのフォルダをAndroid Studioで開きます。iosの場合にはiosというフォルダをXcodeで開きます。 このチュートリアルの残りの部分では、Androidのみに集中していきます。

ソースコードを変更する時に、Androidプロジェクトを更新するために、ターミナルで次のコードをを実行する必要があります:

npm run build
npx cap sync

そうしたら、Android Studioで変更を適用してアクティビティを再開することが必要です。

スマホでアプリ実行

開発者モード

スマホをパスコンに繋げるために、開発者モードを設定する必要があります。機種で異なるので、Googleで調べたほうがいいです。

Galaxy, Pixel, Xperia, AQUOSを持っている方は この記事を読んでください。

開発者モードの設定が終わったら、デベロッパーオプションで、USBダウンロードをオンにします。

スマホを繋げる

USBケーブルで、スマホをパスコンに繋げます。スマホで、幾つかの選択肢が表示されたらファイル転送をクリックします。

Android Studioで、ドロップダウンメニューからスマホを選択します。スマホがメニューに表示されない場合は以下の点を確認してください:

  • ケーブルは機能していますか?ちゃんと接続されていますか?
  • デベロッパーオプションUSBダウンロードをオンにしましたか?

スマホを選択してからとなりの▶をクリックします。 スマホでは、ダウンロードを受け入れるように求められます。アプリが自動的に開かなければ,手動でアプリを開きます。

アプリを使用する

Suicaや他のICカードまたはWaonカードを用意します。 カードをスマホの下(カメラの下)に置くと、カード番号がスマホ画面に表示されます。

デバッギング

エラーが発生すれば、デバッグする方法が二つあります:

  • logcat
  • chrome devtols

logcat

AndroidStudioウィンドウの下部にあるオプションの中にlogcatがあります。

chrome devtools

console.logが使えるので、とても便利です。ケーブルで繋がっているスマホで、アプリを開きます。パソコンのchromeブラウザーでchrome://inspectを開いて、「inspect」をクリックします。
アプリが閉じるたびに切断されますので、その時にウィンドウを閉じて、もう一度「inspect」をクリックする必要があります。

役立リソース

このプロジェクトのGithubレポジトリー
Ionic + React - Tutorial for Beginners 2020 (英語)
Ionic ドキュメンテーション (日本語)

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